鈴木心写真学校 note

写真家・鈴木心と写真を通して「共育」する写真学校です。鈴木心写真館は2011年創業、50,000名以上を撮影! 鈴木心による写真の心得、スタッフによる写真館日記や運営ノウハウ、ワークショップ、全国からメンバーが集まるオンラインサロンのコンテンツなど充実野菜しております!

鈴木心写真学校 note

写真家・鈴木心と写真を通して「共育」する写真学校です。鈴木心写真館は2011年創業、50,000名以上を撮影! 鈴木心による写真の心得、スタッフによる写真館日記や運営ノウハウ、ワークショップ、全国からメンバーが集まるオンラインサロンのコンテンツなど充実野菜しております!

マガジン

  • 鈴木心ニュース

    鈴木心写真学校オンラインサロンに投稿されている写真とエッセイを抜粋して掲載しています。撮り下ろし作品も満載! 最速ですべて読めるのは、オンラインサロンだけ。

  • 鈴木心写真館のつくり方

    これを読めば、あなたも鈴木心写真館がつくれちゃう! 機材のことやセッティングのことはもちろん、鈴木やスタッフの思いまでもご紹介。

  • 鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ|ベーシック

    「写うま」こと「鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ ベーシック」の受講生による作品の紹介と参加体験記です。

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    【サイン入】鈴木心の撮影ノート

    キソはクソ(基礎は糞)。だなんて、言ったやつがいる。そいつは、ミュージシャンになりたかった奴だった。小学校に入る前からエレクトーンに通わされ、小中時代はピアノ、それだけじゃない、ラグビー、書道、空手、ボーイスカウト、そろばん、英語、いろんな習い事に通わされた。まるで拷問のような毎日だっただって彼は、テレビゲームがやりたかった。マリオがなぜ放物線のジャンプをするのか、3Dのゲームのカメラアングルは誰が決めているのか、なぜアンテナ先でつないだテレビから、音楽が流れてくるのか、いつもいつも不思議におもい、勇者が大魔王を倒す感動の物語よりも、それを思いついた人間のことを想像することの方が何倍もたのしかった。想像すること、それが人間らしさだと言っても過言ではないだろう。そうやって僕たちは石を、火をつかい、文明を築き、宇宙に向かっていく。想像する向こうがわにいくために、そのアイディアを実現するために、その道のりを築いていく見出してく、想像と創造の繰り返しなのだ。そいつは、ひょんなことから、写真学生になった。音楽では苦労した、練習も学習も、苦ではなかった、一人でできる作業だったからだろうか、それとも、旅をしながらできることだったからだろうか、その理由は知る由もない。しかし、かれは、ミュージシャンには不向きだったが、写真ではそこそこの評価を得た。なぜだ?シンプルに時間を費やしたからだ。自分が見た写真の仕組みを知ること、そして再現してみること、そこに人生の大半を費やした。結果、彼は様々な写真かの技術や感性、そして人生をしることになる。A+B=C、自分の好きなものを組み合わせていくと、突如として、自分らしいものが生まれてくる。模倣することの連続が結果個性につながるのだ。そりゃそうさ、ケーキとステーキを合体させれば、そのどちらでもない何かになる。おそらく、地球上唯一の。だから模倣をくりかえす、その結果自分らしさが生まれること知ったのだ。それが生き様。写真家の生き様になる。写真の仕事には課題がある。その課題を攻略することに報酬が支払われる。大半の依頼は「商品が売れること」、そのために、僕たちはユーザーに何をつたえることができるだろう、どうやって心を動かすことができるだろう。写真で。そんな思いから、彼は、撮影で技術を身につけていた。仕方なく。そうでなければ、この課題を解決することができなかったのだから。つまりそれはコマーシャルフォトグラファーとしての死を意味する。まぁまぁ、年商はあったのだから、ここで死ぬわけにはいかない。まだ、僕は貯金をしたことがないじゃないか。閑話休題、目的を達成するために、アイディアや技術はある。そして機材も。そんな様々な無理難題と、その解決手段をここに記す。その再現がしやすいように、その現場でのもっともホットな情報もすべて記載してある。だから、これを再現するのは容易なはずだ。しかし、この過程であなたが気づくことがあるだろう。それが本書の真意であり存在意義である。奴は言った、基礎は糞だ、と。果たしてその意味は?あなたはこの本を読み、カメラをもち、写真を撮ってみたときに、その言葉の向こう側を見ることができるだろう。あらたな撮影の地平を。鈴木心ーーー鈴木心の撮影ノートは、12年に渡る鈴木心の仕事撮影の中から撮影におけるライティングの記録ノート、現場写真、意図、完成写真を厳選しまとめたものです。自然光からクリップオン「同じセッティングは二度としない。」と心がけてきた、あらゆる手法を網羅しています。巻頭にはももいろクローバーZとの8年史、巻末には女優二階堂ふみさんとの写真における被写体と撮影者のコミュニケーションについての対談。そして最後には歴代アシスタントが語る、鈴木心について。このコーナーはいつも自分が知らない自身を教えてくれます。鈴木心が一番読みたかった本を自ら作りました。写真を撮る人も撮らない人も、写真の向こう側が見えてくる本です。ここだけで語る「鈴木心の撮影ノート」の秘密https://note.mu/suzukish1n/n/n5e1ef7052ee6も合わせてご覧ください!*海外発送をご希望の方は〈fc@oneis.jp〉までご連絡ください。送料とご購入方法をお知らせいたします。
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    【サイン入】鈴木心写真館のつくり方

    東日本大震災以降、僕は広告業界に携わって生きていくことにどこか息苦しさを感じていた。数ヶ月すれば業界はいつも通りに、いや、数日で、いつも通りに戻っていた。メールや電話は行き交っていた。僕はすぐに福島へ生き、母と東京にもどり、家族と京都に避難していた。部屋でテレビと部屋の天井を眺めてぼんやりこんなことを思っていた自分は無力だそんな最中でも仕事の依頼は続いた。ありがたかった。二週間もたったころだったろうか。いよいよ東京にもどる。それに際して、みんなに会いたかった。みんなで話をしたかった。きっとみんなそう思っていたはずだ。だからそんな場所を作ろうと、フリーマーケットを開いた。義援金とか関係なく。とにかくみんなが顔を合わす場所として。当時お世話になっていた、アートディレクター、ミュージシャン、イラストレーター、編集者、陶芸家、いろんな人に声をかけて、みんながもの持ち寄った。盛況だった。そんな中で僕は、当時みんなが使い始めたSNS用のプロフィール写真撮影ブースをやってみた。そこにも長蛇の列が、あの、、、フリマの商品も、、、、販売しなきゃ、、、、。たのしかった。一般の方とコミュニケーション取りながら、撮影していくあのテンポ感。そして実際、みんなのプロフィール写真が変わっていくのが嬉しかった。その人を伝える、名刺のような、表札のような、ブランディングの一部。写真では人の魅力を人に伝える、役に立てることが。変わるんだ。自分が好きな自分の写真をみんなに見せる時代がやってくる。そこで確信した。そこにはデザイナーも、代理店も必要ない世界。被写体が、スポンサーであり決済者である。だから、大胆な提案をすることもできるし、わがままな注文がくることもある。あの広告の現場でときに散漫な連帯感がなく、信頼と緊張をチームワークでのりこえ、良い写真に向かっていく。シンプルなコミュニケーションと、高い品質の写真。そう上野彦馬が撮影した坂本龍馬の写真のように、その人をずっと伝えていく写真になることもできる。なんだか、心が温かくなった、いや暑くなってきた。そんな写真の新しい未来を、いや、むしろ、もっとも古典的な「仕事」の一つであったはずだ。鈴木、心、写真館。これ以外に名前はなかった。心を伝え合うのがコミュニケーションなのだから。年齢や時代をこえて。写真を初めて10年が経っていた。もう一つ挑戦を設けよう。記念日に撮るのは、普通だ。そうじゃない、撮影体験が最上級なら、撮った日を記念日にすることができるだろう。僕にはそんな自信があった、なぜなら?既存の写真館はあまりに古典的な思考と技術に傾倒していたから、そこで新しいチャレンジをするのは必然だった。スマホ、ネットワーク、そして写真、が新しい時代を迎えていたのだから。広告、写真館、教育、そんな写真のトライアングルを強固にすることで唯一の写真体験を生み出す。その楽しく驚きが溢れる、写真撮影のすべてをここに。でも、まずは、お店にイベントに体験にきてちょ。鈴木心ー【鈴木心写真学校での購入特典】★鈴木心直筆サイン入り!★鈴木心の写真道場オリジナルステッカー付き!2011年創業、これまでに49,000名以上を撮影してきた鈴木心が、写真家として本気で写真館に取り組むワケと、10年にわたるノウハウすべて。まだまだ変化し進化しつづける、鈴木心と鈴木心写真館のこれまでとこれからを余すことなく詰め込んだ1冊です。写真で稼ごう! 好きなことで生きていこう。自分らしく働き、生きていきたいと願うすべての人におくります。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - 〈目次〉一時間目 鈴木心写真館へようこそ二時間目 正しいメニューのつくり方三時間目 How to 鈴木心写真館四時間目 教育から「共育」へ写真で稼ごう!あとがき/謝辞写心こらむ- - - - - - - - - - - - - - - - - - - 〈著者プロフィール〉鈴木心1980年福島県生まれ。広告フォトグラファーとして活躍する傍ら、2011年より「鈴木心出張写真館」をスタート。2017年、松陰神社前に「鈴木心写真館」をオープン。写真館でこれまで撮影したお客様は3万4000人以上。それと並行してワークショップ、オンラインサロン等で「写真の可能性」を広く伝える。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - 〈書籍情報〉書名:鈴木心写真館のつくり方著者:鈴木心発売日:2022年8月16日出版社:玄光社ページ数:144ページ フルカラーサイズ:B5変型(240mm×182mm)- - - - - - - - - - - - - - - - - - - 【関連書籍】・鈴木心写真館作品集「撮った日が記念日 5号」https://szkshn.stores.jp/items/6465a2984fdf6e002d469af7・鈴木心写真館作品集「撮った日が記念日 4号」https://szkshn.stores.jp/items/625ac948c9883d0d7d65979a・鈴木心写真館作品集「撮った日が記念日 1号」https://szkshn.stores.jp/items/5dd089b5b9de656c51bf4cdb・絶版『鈴木心写真館のあゆみ』、デジタル版にて復刻!https://szkshn.stores.jp/items/62f35d85d889371c2480b1fd【関連ワークショップ】鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ|写真館https://szkshn.stores.jp/items/634e997a5976202d8ca70d46
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記事一覧

趣味の写真と、仕事の写真の違い。

初心者でも「写真」が3ヶ月でうまくなる方法。

スタジオ経験のないカメラマンでも、写真館はできるか。

誰がために、写真を撮る?

写真家でないと写真集はつくれない?

写真家として、ニューヨークで勝負してきます。

趣味の写真と、仕事の写真の違い。

スタジオ撮影ワークショップは数あれど、私たちが自分らしさだと捉えているのは、テクニック以上に「仕事としてやるなら何が重要か?」を実践を通してお伝えしていくこと。 現在はだいすき写真館(@daisukiphoto)として福岡を拠点に活動されている松尾晃子さん。学生時代に写真を勉強されていましたが、ご家庭の事情もありまったく別のお仕事をされていたそう。好きな写真を忘れられず、今からでも仕事にしたい!と考えていたところ、SNSから鈴木心を知っていただきました。 ショート動画から

初心者でも「写真」が3ヶ月でうまくなる方法。

「写真を始めたてなのですが、ワークショップについていけるか不安です」。こちらは、非常に多いお問い合わせの一つ。 私たちが「カメラの使い方」から教えることはありません。 カメラはたんなる道具であって、「写真」でもなければ、誰かがシャッターを押さなければ写真にはならないから。これから写真がうまくなることに、カメラを使ったり、写真を撮ってきた(と意識している)期間やレベルも関係ないと考えています。 誰が、なんのために、どんな写真にしたいのか。これを考えないままなんとなく写真を撮

スタジオ経験のないカメラマンでも、写真館はできるか。

独学で始めた出張フォトグラファーが自身のスタジオを構えて写真館として活動するケース、増えています。しかし先立つのはお金と場所。つくったはいいものの、収益化できないと継続していくのも難しい。 2011年からスタートした鈴木心写真館は、2017年まで実店舗を持たない出張スタイルでした。街のカフェやギャラリーの一角にセットを組み、全国でイベントをさせていただいてきたからこそ、50,000名以上撮影の実績がある。自社スタジオを持った今でも、どこでも撮れることを大切にしています。どん

誰がために、写真を撮る?

写真を撮る、撮らない、という選択肢があるのであれば、間違いなく、撮っておいたほうがいい。超写うまで提出する写真をまとめていて、心底そう思った。編集しながら心の中では涙を流しながら。 2002年、大学2年生の僕は、同級生と後輩と、「廃墟 de ポン」という活動をしていた。廃墟に写真を撮りに行き、僕はみんなの記念写真を撮影するというなんとも、いまの出張写真館と重なる様な活動で当時は、廃墟よりも、結局記念写真のほうが自分にとっては楽しかったのである。 長崎の軍艦島。ここは、写真

写真家でないと写真集はつくれない?

私たちのワークショップは、作品をつくったことがない方が大半を占めます。そもそも写真のお仕事をされていないこともしばしば。それでもワークショップで初めての作品づくりをしてみて、たった3ヶ月で驚くほどの思考力と表現力を発揮されます。 「鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ|ベーシック」の体験記のなかでもとりわけ多くの方に読んでいただいている、こちらの記事。 岐阜でフォトグラファーとして活動する市川美幸さんは、アーティストのライアン・マッギンレーの写真集をもとに、地元の

写真家として、ニューヨークで勝負してきます。

写真館はゆくよ、どこまでも 野を越え、山を越えて 遥かな街まで 僕たちの 楽しい 旅の夢 繋いでる 鈴木心写真館の全国ツアーは、僕が思った以上の勢いになっている。正確には、僕が思った以上にみんなが追いかけてきている。 一人では想像のつかないチームとしての活動は、よくよく考えてみれば、また僕は未経験の活動でもある。という意味では、僕自身の成長もここで行われているということもでもある。 出張写真館の開催日という断面でみると、変化もつづけているがおおよその流れは決まっている。