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誰がために、写真を撮る?

写真を撮る、撮らない、という選択肢があるのであれば、間違いなく、撮っておいたほうがいい超写うまで提出する写真をまとめていて、心底そう思った。編集しながら心の中では涙を流しながら。

2002年、大学2年生の僕は、同級生と後輩と、「廃墟 de ポン」という活動をしていた。廃墟に写真を撮りに行き、僕はみんなの記念写真を撮影するというなんとも、いまの出張写真館と重なる様な活動で当時は、廃墟よりも、結局記念写真のほうが自分にとっては楽しかったのである。

長崎の軍艦島。ここは、写真道を求道するものにとっては聖地でいままでいろんな写真家がここを撮ってきた。誰が撮ると、どうなるのか、そんな差異が際立つ、いや、実力を見せることができる場所と言える。

僕の記憶が正しければ、いままで、3度、上陸したことがある。はず、、、、、。1度目は大学2年、2度目は大学4年生のとき。4X5を担いで行っているようだ(フィルムを見返せば時期は書いてある)。そしてその後、、、、に6X7を持ってフリースタイルで撮り直した、、、、日があったはず、、、、。

(ここで、久しぶりに船渡しさんに電話してみた、、、、、)

鈴木のフィルム写真 in 軍艦島は実は購入できます。(ここの#14〜)

そんないつもスタイルを変えて臨んだとしても結局、映るものは、どこかでみたことある様なものに? うーん、という結末。それは一人で現地に行っているからだろうか。日記程度になっている、でも初回は男子五人での車で長崎往復旅行。大型カメラももっていっていたんだけど、取り回しが面倒で、ポケットにいれていたGR1vで撮っていた、抑え、、、、、。

そう、それこそHIROMIXスタイルなのだった。あって思う一瞬一瞬を紡いでいく。三脚を立てるまでもなく、過ぎ去っていく瞬間。振り返ると、そんな小気味良い写真のほうが、それぞれの瞬間をぎゅっと思い出す、感情が宿っていた。

まじか、、、、、、、組んだ写真をみてみて、、、23年前の記憶にふれ「大切なもの、わたしたちだけのもの」が揺さぶりをかけてくる。これが写真か、、、、これがHIROMIXか。振り返ると2002年はHIROMIXが一世を風靡している真っ只中。僕自身の中にも当時HIROMIXがすくなからず宿っていたのだと、微笑ましい。

それからだいぶ時間がたって振り返ると、これこそ、自分であり、写真作品であり、愛おしく、大切な思い出となったのでした。

だから、このHIROMIX的な体験を通じてみんなに強烈に伝えたいこと。それは、写真を撮る、撮らない、という選択肢があるのであれば、間違いなく、撮っておいたほうがいい。

その価値は、時間が過ぎれば過ぎるほど、絶対に高くなる。株よりも、古美術品よりも、だってあなたにとって一番大切な、あなた自身の記憶のことなのだから。

毎度のことながら、小部数ですが、写真集をみなさんにお裾分け。今回は生プリントもつけるスペシャルバージョンもご用意!

自分らしい写真を見つけよう。

写うまベーシックでは、前半は直感的なカメラの使い方をトレーニングし、後半は写真家の写真集を1冊選び、その写真集を読解しながら1冊の写真集をつくっていただきます。

真似から始まり、どうしてもはみ出るところが自分らしさ。カメラを使い始めたばかりの方も、なんだか手応えが感じられなくて困っている方も、たった3ヶ月で写真でできることがぐっと広がります。

自分や周りの人のために、大切な時間をもっと良い写真でのこしませんか?

鈴木心写真館でも、あなたの自然な瞬間を大切にのこします。まずは体験にいらしてください。

このコラムは鈴木心写真学校オンラインサロンに投稿されたものを一部転載しています。

(文・写真:鈴木心、編集:山田友佳里)

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