道具と、被写体と対話する。鈴木心のなんでも写真相談室 vol.3
鈴木心写真学校のオンラインサロンメンバーから寄せられた質問に鈴木心がズバズバお答えしていく連載。機材の選び方から写真の手ごたえまで。感性に迫る第3弾!
過去の相談室はこちら。
ハードのスペックからじゃなくて、目的から整理すると良さそうですよ。
僕は、最近この3つに分類しています。
マシンとしてたのしい
撮っててたのしい
仕事がたのしい
マシンとしてたのしい
ハッセルH1や、CFVはこちら。Hはデジタルフィルムハイブリッド一眼。CFVはオールドハッセルをすべて復活させる聖剣。
撮るのがたのしい
引き続き上記2機種は、Hは撮影時の一眼のダイレクト感と、独特なシャッター音と、レスポンスが楽しいです。あと、2010年代にずっと使っていた思い出も愛着もぎっしり。そしてCapture Oneのポテンシャルもマックス引き出せるので仕上げも楽しい。
CFVはレスポンスは悪いんですけど、物づくりとしての精度は随一で、アナログハッセルのものとしての精度をそのまんまバックにしたぎっしり感も好きだし、デザインもUIもシンプルで好きです。あとフォームもグリップじゃなくて、手でホールドする感じが、脳みそにとても刺激になっています。
仕事がたのしい
仕事はルーティンにならないように新しいチャレンジを常に、そんなときには、A7Sのようにデータもハードも最も小さく、軽く、そしてミラーレス、で効率よく映像も写真も、という優等生がいることで、自分はアイディアを拡張することに最速で臨めます。
てなかんじで、2つの自己満と、1つの公益的な理由でカメラ選びをしています。どうやって使い分けるか、それは気分です! 洋服を選ぶように。
ちなみにセンサーサイズに関しても、最小のポテンシャルと、最大のポテンシャル両方をもつことがまるでフィルムで35ミリとシノゴを持つような感覚で脳みそスイッチできるので好きです。
ロマンって自己満なんじゃないでしょうか。公益性はないけど、自分的には、多幸感を感じること。
フィルムも自己満、カメラ選びも自己満、クルマも、スピーカーも。他人から見ると。でも僕の中ではそれら全ては写真活動へフィードバックしているから、ロマンじゃないですね、、、、
海外で写真館をやるというのも、実現しそうな雰囲気なので、ロマンじゃない、、、、、
僕、あんまりロマンない人間かも、、、、、、。あるのかな、強いて言えば、写真活動の根源にある、みんながもっと考える社会とか、みんなの家を記念写真でハックするとか、そういうのロマン?
なんかもっと恋愛っぽいロマン、、、、ほしい、、、、。んがぐぐ
YouTubeを見てもらうと、よく「これ、撮れてんのかなぁ〜」って言っているタイミングがあると思うのですが、僕は、「いいのが撮れた!」というよりは、「いいのが撮れた?」という遊びをしてる感じです。
良いのが撮れた、の「良いの」はいままでの自分の価値観の中のもの。でも他者を巻き込んでコラボしているのであれば、会話のように価値観を拡張することができる。だから、自分にとって完璧!みたいな写真は基本的に信用していません。
いつも不確定要素や、わからない、という状況を身近においておき、楽しむようにしている。楽しめれば、きっと何かは撮れている、と期待しています。
これは、本を読んで!と言いたいところですが、見た目(洋服のブランド〜繊維の質感まで見ています)、お化粧や髪型、話し方や家族の会話、目の動き、あらゆる情報から、どういう一言で、爆発できるか、をかなり細かく見ていつつ、見ていないフリをしている、というのが簡単な解答になります!
感動したことは、大なり小なり、鈴木心ニュースに書いてますよ〜。
それ以外だと、、、、、、、、、、昨日アキバのゲーセンに行ったら、レトロゲームフロアがあって、そこが僕の中高時代のゲームの応酬でタイムスリップしたかと失神しそうになりました。その前にゲームやりました。笑
いろいろなものが込み上げてきてちょっと泣きそうになりました〜。
TO BE CONTINUE・・・
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(回答:鈴木心、編集:山田友佳里)