写真の向こう側の物語.鈴木心のなんでも写真相談室 vol.1
日々の中でふと立ち止まり、「自分らしさって何だろう?」と考えること、ありますよね。新しい環境で緊張したり、どこかで少し背伸びしてしまったり。でも実は、その答えは誰かの何気ない質問や、一見シンプルな言葉にふっと現れることが多いのかもしれません。
今回は、鈴木心写真学校のオンラインサロンメンバーから寄せられた質問と、それに対する鈴木心の答えをお届けします。そのやりとりには「写真」に限らず、どんな場面でも大切にしたい心の在り方が見えてきます。
連載形式で続きますので、この後の更新もお楽しみに。
緊張する原因は「自分以上に自分を見せようとする」ことです。だから、飾らない、誇張しない、ありのままでいることです。
ちなみに僕は、初めましての人に会うことがとても多いのですが、それは面接されているという意識ではなく、面接しているという意識でいます。同じありのままの自分でもそれぞれの感想があります。
それはその人の生い立ちの現れで、それを聞くことで、自分の価値観も拡張されるからです。カッコつけてもいいことないと思っています。
ごめんなさい。これ、全然僕知らないんです。
実はアマナでのアシスタント時代は、食料品の撮影のサポートしかしたことなくって、撮るようになってから、全てスタジオ経験があるアシスタント頼みなのです〜。
写真を始める前はスタジミュージシャン、ゲームプログラマーになりたい人生でした。が、チームワークよりもスタンドプレイ、創作よりも、整理が自分に合っていることに写真を始めてから気づき、それ以来写真です。
それらは、ブランディングやプロデュース業などにも発展しましたが、結局写真軸のほうが自分には合っている気がします。もし写真以上に自分が人の役に立てることがあれば、喜んでそちらに移行すると思います。
局面を記録にのこす、とか、永遠に残るもの、みたいな過大な期待をしないようにしているので、最後の一枚とか、一番好きな一枚、という概念をそもそも持っていません!
それは鑑賞者が決めればよくって、自分は自分の撮りたいと思ったときに、(誰かの役に立てることを)できればいいなぁと思っています。全く表には出せませんが、元妻の出産の1日の記録写真が600枚くらいがあるのですが、これを娘の誕生日にみんなでスライドショーを見るというのが恒例でした。
これは、子供が自分の誕生の前後を振り返れる動画的写真で、外に見せるものではないけど、外に見せても破壊力に溢れる、よくできた写真だと〜!いつの日にか!
もともと、女の子の準備をしていて、心と書いて「こころ」という名前になる予定だったんです。ところが男の子だったので、シンに。
そしたらおばあちゃんの名前もシン、で同じになってしまいました。両親的には、医者だったので、心臓、とか、中心とか、そういう機転で心にしたみたいなんですけど、僕の解釈では、心は、他者を想うためにあるもの、そして思い合うということがコミュニケーションだと思っているので、写真と繋がっていて、自分の人生そのもの、になっちゃったなぁ〜と、ちょっと恥ずかしいです。笑
TO BE CONTINUE・・・
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(回答:鈴木心、編集:山田友佳里)