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撮影の極意と心の深海。鈴木心のなんでも写真相談室 vol.2

鈴木心写真学校のオンラインサロンメンバーから寄せられた質問に鈴木心がズバズバお答えしていく連載第2弾!

きっとみなさんも考えたことがある質問もあるはず。撮影テクニックや方法にとどまらない、写真家経験23年に回答が参考になれば幸いです!

Q1~5はこちらの記事で。


Q6.
商品やお料理など、物撮りの際に大切にしているポイントをぜひ教えてください!

自分がアシスタントをしていた中島敏夫さんの写真がとっても好きで。スタジオの外に白い背景を立てて、モスバーガーの広告をハッセルで撮るような人でした。

僕はその姿に自然光の使い方と、自然光こそ最上であると学び、今に至ります。料理には、程よい逆光とマクロな距離で、質感と立体感を大切に、こんな極めてセオリーがはっきりしているのに、うまいへたが、ある。

それな写真の違いをみながら、最終的にはセンスなんだなぁ〜っておもっています。


Q7.
写真館や人物撮影では、あまりプロファイルせずに撮影されているとお聞きしました。詮索し偏ったイメージで撮影せずに、お会いしたときの感じを大事にすることだと理解しています。

そこで質問は
(1)(場合によると思いますが)被写体、撮影者のイメージの擦り合わせをどこまで行えば良いのでしょうか?

(2)また、時間が限られるなかで、撮影中に被写体とのイメージの確認などは行なっていますか?行なっていたら、どのような方法ですか?

(1)具体的な写真のイメージサンプルを共有するとよいのではないでしょうか?自分が撮りたいもの、相手が撮って欲しいものを具体にすることができます。僕の場合は、僕のスタイルにあいのりしていただけることが多いので、あまり、写真に対しての強いようぼうをいただくことは無くりました。なので、こちらからの提案力を活性するようにしています。

(2)行いません! 撮影後、ちゃんと相手の希望以上に提案できるという撮影時間を醸成させているので、最後に写真を一緒に見るときに一番の感情のピークを設定できるように進めています!

Q8. 
写真を撮ってる時以外、何をするのが好きですか?

市場の需要を超え、自分たちの実現したい思想を現実にしてしまったものと触れ合う時間が好きです。

Weber Workshopのコーヒーグラインダーは一生ゴミにならない強度のデザインと精度でひっくり返りました。

AppleのHome Podはどんな音響機器メーカーにもつくることのできないスピーカーをつくりました。

ダニエル・リーがデザインしたボッテガヴェネタの洋服は、ラグジュアリーでありながら、社会性や工業エンジニアリング、そしてファッションへのアンチテーゼを普段着に落とし込みました。

縄文土器はあまりにも昔すぎて、なにも資料がのこっていない。だから想像することしかできない。正解はないんです。

想像すること、想像力を喚起すること、そういう出来事や、ものづくりと触れ合う時が一番、刺激を感じています。

あ、半身浴です。

洗濯物〜自然乾燥するとき、に癒されます。

Q9.
YouTubeでは他のカメラ系YouTuberやSNS出身のフォトグラファーに割と辛口な印象の心さんですが、それでもたまにはSNS系のフォトグラファーで、いい意味で「おっ」と思うような人がいたりしますでしょうか。

一瞬はあるんです。でもすこしすると読解できてしまって、底が浅く感じてしまいます。
しょうがないんです。一発芸人のように、一つの芸しかできない、だから、地層がなくってすぐに底抜けしてしまうんです。僕は、ずっと破れない、想像の深海を漂いたいのです〜。


Q10.
最強1番テンションが上がった買い物はありますか⁈心さんぐらいの猛者だとなかなかハードルがたかい気がします!

デジタルのハッセルブラッド 907X CFV 50C IIはいろんな意味で、使ってみてから上がりました!

TO BE CONTINUE・・・


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(回答:鈴木心、編集:山田友佳里)

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