鈴木心は機材系YouTuberか?
自分で言うけど、答えはYES。
正確には、鈴木心は機材系YouTuberで「も」ある。
かつて作家やコマーシャル稼業をしている連中には、自分の制作過程や背景をつたえるのに雑誌や書物しかなかった。ゆえに、その背景は見えないものになり、作品のみで勝負していた。
しかし、いまは、あらゆる手段で背景から説明することができる、かつては後で知った背景ではなく、今は背景から物語が紡ぎ出される。写真家という生き様は、写真以外からも語られ評価される時代。
時代に順応し、先をいく、それが生き残ったすべての生命体の鉄則、というのはチャールズ・ダーウィンの種の起源にあきらかなことで、それはアーティストも同じである、と。
ゆえに、写真家だから、自分の作品を撮っていればいい、そうかもしれない、でももっと忙しい。自分のことも、教育も、一般の対応も、仕事も。
でもそれは、他の職業も一緒。どんどん急がしくなっいく。だから、その中枢である、電話もパソコンも最も早いものにする。車だってそう。脳みそと実体をできるかぎり早く繋ぎ、結果をだし、次に進む。そうやっていると、もはや写真家という言葉すら古臭く聞こえてくる。
だから、鈴木心は機材系YouTuberでもあり、写真館経営者でもあり、教育者でもあり、写真家で、一応一児の父でもある。そんないまあるべき写真家像を、同じ速度で走っていなければ、認識できないのも無理はない。
自分を追い越していく、超高速の物体、あれは、車か? 飛行機か? 認識できないのは、君の速度で、物をみているからで世界にはいろんな速さで移動する物体がある、ただ、それだけさ。
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鈴木心のワークショップ
写真家として、写真人を育てる。2011年からワークショップを続け、2022年にはオンラインスクール「鈴木心写真学校」を設立。
写真を仕事にする人も趣味の人も境目なく、写真をとおして広がり、深まるコミュニケーションの学校です。写真は、伝えるためにある。
本記事は、鈴木心写真学校オンラインサロンで鈴木が書きおろしているコラムを一部転載しています。
(写真・文:鈴木心、編集:山田友佳里)