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自分らしい写真を見つける近道。

これまでに100名を超える方にご参加いただいている、「鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ(写うま)」。撮影の幅が広がるベーシッククラスと、人を撮りたい!という声におこたえしてポートレートクラスを開講します。

ポートレートクラスでは、鈴木心のYouTube写真集をはじめとする人物の写真集を参考にしながら、自分らしい写真集をつくるのがゴール。すずきくにえさんのレポートをお届けします。

写真集を「見る」のではなく「読」んでみる

保育士を経て、今は出張撮影と「ただいま写真館」として活動しています、すずきくにえです。参加した写うま4期ポートレートクラスを振り返ります。

今まで写真集を読んでこなかった私が、写真集をつくるといっても、何をどう参考にしたらいいのか見当が付きませんでした。

そんなときサロンメンバーの方が紹介してくれたのが、潮田登久子さんの『マイハズバンド』。ふと気になって展示を見に行くと、一気に興味が湧き、潮田さんの作品を参考に制作することに。

torch press 公式サイトより


写真集を読みながら、潮田さん自身の深掘りも進めました。
夫で写真家の島尾伸三さんや、娘のしまおまほさんのことも調べ、潮田さんがどのような環境で、心情で、撮影していたのかを仮説立てていきました。


理解が深まってくると、どこか寂しげな印象だったの写真から、静かな中にある日常の豊かな時間を感じるようになりました。
潮田さんと島尾さんという「独りでいることを愛する二人」の「満たされた孤独」(伊藤さんの素敵な表現)で、お互いが執着せず繋がっている関係性がとても素敵だなと思いました。


潮田さんとの共通点

トークイベントに参加した伊藤さん曰く、潮田さんはいい意味で「鈍感力」があり受動的。
島尾さんは潮田さんを「感情の起伏を表にあまり出さない、スイッチが入ってしばらくしてからいろいろなことを理解しはじめる。一見冷たく見えるかも知れないが、冷たいわけではない。」と話していたそうです。
そんなところが私に似てると思いました。


写真集『本の景色』をつくるのに、なんと20年もかかったという潮田さん。
それは決断が遅いともいうのでしょうが、自分が納得するのに20年かかってしまったのだろうなと思いました。私自身、何をするにも遠回りタイプなので、共感できる部分も多かったです。

「キッチンポートレート」という試み

制作のために保育園の保護者やスタッフのお宅にお邪魔して、撮影しながら雑談するうち、悩み、葛藤、日常の幸せといろいろな背景が見えてくる。知れば知るほどその方に興味が湧き、ママから一人の女性として見るようになりました。



潮田さんのように、寂しげななかの日常の豊かさが撮れたらと、「キッチンポートレート」を思いつきます。

自分の部屋がないことが多い主婦だけど、台所って主婦の聖域だし、自分が唯一自由にできて、こだわりや個性がでる場所。これなら、その方らしさが表現できるのではと思いました。

課題をきっかけに母親を撮影できたのも嬉しかったですし、潮田さんの写真集『冷蔵庫』のオマージュにもできました。

もうちょっとチャレンジしてみよう

一人だったらこんなもんでいいかなで終わらせてしまうところを、もっとより良いものにしたい!と思えたのは、伊藤さんと、写うま同期のみなさんのおかげ。このあたりから、先輩に聞いていた写うますごい!!感が溢れてきました。


一人の写真家を深掘りすることで、いろいろな引き出しが増えて見えてくる。それがさらに広がって、自分の深掘りにも繋がり、気付きが派生していく工程がとても面白かったです。

同時期に受けたレタッチワークショップでは、潮田さんの写真に近付けるのにプリセットが大活躍。課題のおかげで、キャプチャーワンへの理解もグンと深まりました。


写真は人生をたのしくするきっかけ


写真館のマネタイズワークショップで、自分を深掘りする作業と同じだと気付いてから加速していったので、あのときの経験が活かされました。


私の「ただいま写真館」で大切にしたい「日常が宝物」と潮田さんの作品に共通するものが見えたし、ママたちの雑談したい欲を改めて感じ「安心できる場所」になるような写真館を目指したいという気持ちが湧いてきました。

写うまでは、写真の撮り方の基礎を学ぶだけでなく、写真集の読み方、写真集のつくり方、写真家の深掘りから自分の人生まで深掘れる。

写真をきっかけに仲間とさまざまな経験ができる、本当に人生さえ変えてしまう他では学べないワークショップだと思いました!

すずきくにえさんの写うま修了作品『たからばこ。』

ポートレート作品の記事ではこちらもおすすめです。

写真がうまくなっちゃう7のこと

通称「写うま」のカリキュラムの基盤になっている『写真がうまくなっちゃう7のこと』。Twitterで募集した、写真を撮るすべての人のよくある質問集。だれもが写真を撮る時代に、撮られる、撮る、観る人を「良い写真」でつなぐためのコミュニケーション論です。

一問一答形式だから30分程度で読めて、その日からあなたの「眼」と「心」が変わります。

写うま6期は7月開催!

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  • 鈴木心がほぼ毎日写真をレビュー

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(編集・山田友佳里)


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