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フィルムをプリントしてわかる、写真の真価。

鈴木心写真館スタッフの谷口ひさえさん( @hisaeee_ta )が、写真の真髄を学ぶべく! 鈴木心写真学校のオンラインサロンで発足したフィルム部。

前回は「現像」についてお話しましたが、今回は最後の作業「プリント」について。“部員” の吉田勝哉( @kollllllloy )さんがつくってくださった資料と写真とともに補足説明します。

プリントの手順

印画紙に秘密あり!

引き伸ばし機の調整に、「印画紙に露光する」とありますが、この印画紙もまた、フィルムと同じで表面に銀塩が塗られています!(初めは、普通の写真用紙と同じだと思っていました)
それによって、ネガフィルムに記録された像のパターンに従って銀塩が光に反応します。

引き伸ばし機自体がフィルムカメラみたい

引き伸ばし機は、まるでシノゴカメラを横に向けて設置したかのよう。

  • 引き伸ばし機にもレンズがあり、F値を自由に設定可能

  • カメラでいうシャッタースピードは、印画紙に光を当てる時間を設定

  • ズームレンズのように照射する像を拡大・縮小することができる!

引き伸ばし機のレンズのF値、照射時間、諧調フィルターはどれを使うか?
これらを選択し組み合わせることで、 プリントの明るさとコントラストを決め、イメージするものに近づけます!

印画紙に露光するときは赤い光がついてるけど真っ暗でなくていいの?

フィルムと比べてすごく低いので、セーフライトの下で作業をしてもOKとのこと! ちなみに、印画紙の感度は5以下なんだとか、、、。

同じ作業を2回しているようなもの

プリントの作業でも露光後に印画紙を、現像液、 停止液 、定着液 に浸す。

んんっ!!
この3種類の液に浸す作業、フィルムの現像と一緒じゃんか〜!!

じゃあ、液も同じもの?

基本的な化学反応は同じですが、フィルムと印画紙のそれぞれに最適化された成分で液が作られているので、通常は異なる製品が使用されるそうです!

ここでは基本だけをお伝えしていますが、 その他の技術として、覆い焼きという、 画像の特定の部分だけに追加で露光し暗くしたりも!

1枚のプリントができあがるまでに、現像から考えるとものすごく手間暇がかけられ、こだわりが詰まっているからこそ、その一枚にかける想いが深まる。

フィルムが主流の時代の写真家たちは、この作業を一枚一枚おこなって作品をつくっていたのかと思うと、その熱量のすごさを改めて感じる谷口でした。

フィルム部の様子はオンラインサロンで!

フィルム部は鈴木心のオンラインサロン、鈴木心写真学校で活動中。フィルム写真の魅力を知りたい方はオンラインサロンを一度覗いてみませんか? もちろん入部も大歓迎です。

アナログもデジタルも。写真の奥深さにふれる、ワークショップ体験!

鈴木心写真館の出張イベントとともに、写真ワークショップも出張しています!

鈴木心の撮影は1組2〜3分で終わるさながらドライブスルーですが(!)、出張ワークショップは対面で、2時間みっちり! 写真の面白さをお話しして、撮って体感していただける機会ですので、ぜひお越しください。

10月は大分、広島、香川へ。詳細は鈴木心写真館のPeatixから! どこかの街でお会いできると嬉しいです。

(編集・高橋慈郎、山田友佳里)

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