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フィルム写真よ、こんにちは。

デジタルカメラ、なんて呼び方をしないくらいに、カメラはデジタルが当たり前になった昨今。フィルムで撮ったり、プリントすることがめっきりなくなりました。

フィルムの希少価値は右肩上がり、いつなくなってもおかしくない。そこで、オンラインサロン(鈴木心写真学校)にて有志によるフィルム部がスタート。写真館スタッフの谷口もフィルム写真を体験、その魅力をレポートいたします!

フィルムで撮る意味って?

「新津保(建秀)さんはあえてポジでずっと撮影していて、光を読む訓練をされていた。特にシノゴのポジでやるとよく分かるよ」

との心さんの言葉をきっかけに、自分自身をレベルアップしたくシノゴ生活が始まりました。現在はまず、ポジフィルムで撮影しています。

【ポジフィルム】
色と明るさがそのまま映し出されるフィルムです。リバーサルフィルム、スライドフィルムなどとも呼ばれます。
ネガフィルムと違い、そのまま鑑賞できますが、ラチチュード(明るいところから暗いところまでの光を許容できる幅)が狭く、露光量を正確に決める必要があるので、撮影者の技量が試されます。

ポジフィルムってこんな感じ
撮影:谷口ひさえ

【シノゴ(4×5)】
4×5インチのサイズのフィルム、またそのフィルムを使うカメラのこと。大判カメラなどとも呼びます。構造がとても原始的で、撮影までにたくさんの工程がありますが、その分カメラの仕組みを体感できます。

シノゴでの撮影の様子
撮影:谷口ひさえ

一枚にかける想い

シノゴは、1枚の写真を撮影するまでに、

  • ダークバックの中でフィルムをカートリッジに1枚1枚装填する(事前準備)

  • 構図を決める

  • ピントを合わせる

  • 露出計で露出を図り調整する

  • 空シャッター切ってみる

  • フィルムをシノゴに入れる

  • 遮光板を引き出しシャッターを切り、また戻す!

ざっくりこのような工程で撮影します!
はっと思ったらすぐに撮れるデジカメとは正反対。
そして、1枚撮るだけでもお金がかかる。

それでもなんでフィルムで撮るのだろうか?
でも、この時間やお金、撮るまでの手間があるからこそ、なんで自分はこれを撮りたいの? と、自分の気持ちに自覚的になり、1枚の重みが増している気がします。

こんなに光を感じて撮影していただろうか?

シノゴでは露出計を使って撮影します。
目の前の景色に対して、場所の違いによる光の強さや柔らかさを意識するようになります!
 こっちは、これくらいで、向こうはもっと光弱いかな? など。

ポジで撮ると、補正できないので露出をとることのシビアさをすごく感じます

何をどう見せたいから、じゃあこれくらいの明るさがいるかな?

そんなの今まで考えたことがなかった。 ただ、デジタルのファインダーに映る全体の明るさを調整するだけ。 それって、光と全く対話してなかったなと。

正直、まだバシッと当てれていないことも。 でも、その難しさ含め、光と対話することは楽しい。

すぐに返ってこないのもまたいい

撮影して、ラボへ現像に出し、手元に来るまで時間がかかります!
なんとも待ち遠しい!!
シノゴのポジフィルムならではの
鮮やかな諧調と、質感
これは、デジタルでは体験できない、、、
、、
、、、
、、、、、

撮影:谷口ひさえ

なんだこりゃー!

返ってきたフィルムを見ると、多重露光になっていたり、フィルムが段々と露光差の跡がついていたりうまくいかないことも。


でも、その失敗のフィルムも、自分にとって愛おしい。 

そんな風に、1枚1枚にこんなに想いが詰まってる。

今後は、モノクロでの撮影・現像・プリントを自分でする予定です! 自分でプリントできるようになると、もっと楽しくなるぞ〜〜〜!! ワクワクしかないです!!




撮影:谷口ひさえ

フィルム部の様子はオンラインサロンで!

フィルム部は鈴木心のオンラインサロン、鈴木心写真学校で活動中です! フィルム写真の魅力を知りたい方はオンラインサロンを一度覗いてみませんか? 初月無料です!

(編集・高橋慈郎)

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