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写真の原理にせまる、フィルム現像のお話。

鈴木心写真館スタッフの谷口ひさえさんが、写真の真髄を学ぶべく! 鈴木心写真学校のオンラインサロンで運営しているフィルム部。

前回は、「フィルムって何?」というお話でしたが、今回は、フィルムで撮影した後の工程「現像」についてお伝えします。

現像ってなんでするの?

前回の投稿にも書きましたが、 撮影してシャッターが開くと、フィルムに光が当たり、その光のパターンがフィルム上に描かれます。

でも、この状態だとフィルムが感光しただけで像は見えない。ということで見えるようにするために、現像します。

現像に使う液体は3種類。

1. 現像液

現像液にフィルムを浸すと、フィルムの感光層の中にある銀塩が化学反応を起こします。

→光がたくさん当たっているところほど、この化学反応によって黒くなる!(ネガフィルムの場合)

【化学反応】
銀塩 → 金属銀に還元される。金属銀がフィルム上に黒い部分として現れる。露光された部分ほど多くの銀塩が還元され像が現れるしくみ。

2. 停止液

1. の現像反応を停止させて、像の適正なコントラストを保ちます。

【なんで止めるの?】
適切なタイミングで現像反応をストップさせてあげないと、時間とともに像が黒くなりすぎる。またフィルムが傷む。

【どうやって止めるの?】
現像液はアルカリ性、停止液はその反対の酸性の液体でできているので、中和されると現像反応がストップされるというわけ。

3. 定着液

現像で未反応のまま残った銀塩を取り除き、フィルムが光にさらされても変化しないようにします。

【なんで最後にフィルムを洗い流すの?】
定着液をつけることで、未反応の銀塩が水溶性の化合物に変わり、フィルムから簡単に洗い流すことができるようになるから。結果、残った金属銀だけがフィルムに残る。

焼菓子作りみたいなこだわりで

現像液の工程は特に、浸けておく時間や温度がフィルム画像の明るさやコントラストに大きく影響するそう。
温度と時間の違いによって、仕上がりが変わるの焼菓子と似ていますよね。

ラボでは機械で現像するそうですが、個人でやる場合には、トレイを使って1枚ずつ現像したり、専用のタンクの中にフィルムと液を入れて現像することが多いそうです。

  • 何秒後にフィルムをゆする?

  • どれくらいゆする?(トレイの場合)

  • タンクを何秒後に上下にゆするのか?(タンクの場合)

など現像中の操作によっても変わってくる。フィルムをどう調理(現像)するかによって、プリントにも影響してくるそうです!

ふっ、深い!! でもそれが、面白い!!!
ということで、次回はいよいよプリントについてお伝えします〜〜〜!!

シノゴで撮影してみた

こちらはポジフィルムのプリント。シノゴは長時間露光ができるのが魅力の一つなので、暗闇でミニ蛍光灯とiPhoneライトを使用して撮影してみました。

ISO100 、SS3分、f64
ISO100 、SS4分、f32
ISO100 、SS6分、f64

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(編集・高橋慈郎、山田友佳里)



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