鈴木心のライティング進化論 〜光と影の原理原則 〜
ライティング、それでホントに大丈夫?
他人の写真を見ていると、その大味なライティングに、被写体への無責任さを感じることがある。それはピント位置や絞り、その他の選択に関しても同じことが言える。
解像度の話はセンサーに限っての話じゃなくて、写真を作るうえでのすべての選択における解像度の話だ。1mmにこだわるか、0.01mmにこだわるか。それは極端に聞こえるかもしれないが、結果的に積み重なっていくと大きな差になる。選択肢の積み重ね、そしてそれが人生という時間軸でどう影響するかということ。
「納得いくまでやってくれ!」
先日、自分の過去の写真を見返してみると、仕事の写真も含めて、よくやっているなと思う反面、少し引いてしまうところもある。当時は、その時間や環境があったからこそできたことだ。クライアントからは「納得いくまでやってくれ」と応援してもらい、そのおかげで売れていたのだと思うし、期待もされていたのだと感じる。
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ふつーを超えろ、ただし静かに
そんな期待を背負って、いつも撮影に臨んでいた。写真を見るお客様や注文してくださったお客様、そして同業者のすべての人たちに「これ、なんか違う!」と驚かせるためには、みんなの「普通」を超えなければならなかった。そのためには、ほとんどが無茶をすることだった。
とはいえ、無茶しているのが目立つのもダサいので、表向きは静かにやっていた。いろんなポリシーがあっての商業写真だったんだなと、今は思う。
写真館業界、笑ってられないよ?!
そんな目線で写真館業界を見ると、笑ってしまう、いや、笑えない状況だった。悲惨だったし、今でも悲惨だ。だけど、写真の仕事で培った尺度の解像度を当てると、どうなるのか?というのが、鈴木心写真館の、屋号ではなくプロジェクト名としての意味だ。鈴木心(が)写真館(をやったらどうなるのか?)。
世田谷の写真館に行くと、何もなさに自分で引く……。本当に何もない、ただの箱だ。でも、ここからあの写真たちが生み出されてきた。その場で、額入り写真まで収める1時間。ふむ……。
写真の血管に血を通わせろ
昨日は久々に、8×10のフィルムを使った大型カメラで写真を撮った。昔の感覚が蘇ってくる。キャノン EOS 5D を使ったときのように。眠っていた写真の血管に血液が行き渡る。これが、写真だ、と。ルーツを辿れ、と、ゴーストが囁いている。そしてさらに解像度を高めていくのだ、という気持ちが湧いてくる。
シン・ライティング、始動!
本日1月14日から始まる今期の超ライティングワークショップ、そして、16日からのライティングワークショップは、大幅にカリキュラムを更新し、さらに影の原理原則を学び、課題と締め切りも明確にします。
この先も進化していくと思いますが、3ヶ月後がどうなっているかは全くの謎!
しかし、今の鈴木の想いをしっかり感じられるワークショップになると思いますので、微妙に躊躇している方々も、ちゅ〜とはんぱ になっちゃってるそこのあなたも、ぜひ今夜から「超ライティング」、そして木曜日から「ライティング」で一緒に学びましょう!
これは警告だ! 逃げるのか!?
え? 宣伝ではなく、警告です。まだ間に合うよ?
|おまけ|心のはみだし|巻末に〜|
ライティングの基礎から応用まで完全理解、鈴木心のリアル体験型ワークショップを大阪で初開催!
フォトグラファーを育てています。
オンラインスクール鈴木心写真学校では、「作品づくり」と「ライティング」の2本軸でワークショップを開催しています。
カメラが使えるなら、光も使えるようになろう|ライティング
鈴木心写真館のシンプルで実用的なライティングテクニックを3ヶ月で。人にも物にも素敵な「表情」がある。見せたいところを伝わりやすく自然に写す技術は、光と、被写体と向き合うことから始まります。
初心者も、経験者も自分らしい写真が見つかる|ベーシック
撮影の基本知識から美術教養も学べて、良質な写真集もたっぷり紹介。好きな写真で、何をしたいですか? そんなあなた自身の夢や目標をより実現できるお手伝いをします。
「写真は撮っているけど何をしていきたいんだろう?」「自分らしい写真や仕事ってなんだろう?」というお悩みも、ワークショップにご参加いただくことで目的がはっきりと見えてくることでしょう。
ご参加お待ちしております!
鈴木心写真館&やさしい写真教室 全国ツアー
撮られてみると撮ってみる、両方でたのしい写真体験を。写真撮影も写真教室も、通常より超お得にお試しいただけるイベントです!
|心のはみだし|60トラック目 継続は力なり〜
(編集:しまづこうたろう)