子どもの記憶にのこしたいのは、映えるだけの写真ですか?
鈴木心の故郷である福島県・郡山で出張写真館を開催すると、いつも撮りに来てくださり、豊かな表情も印象にのこっていたご家族。
それが三次さんとの出会いでした。
写真館のお客様だったところから、鈴木心写真学校でもポートレートスナップのミニワークショップを受講くださり、愛らしいお子さんたちの日々を撮る腕は、2週間でみるみる上達。
さらなるステップアップを! ということで、鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ|ポートレートクラスにも参加してくださいました。
お子さんたちの力も借りながら完成した写真集と、体験レポートをお届けします。
脱! 映えるだけの写真
写うま5期に参加しました、三次鏡太( @megapapa.i )です。僕自身きちんと振り返りたくて今回レポート書かせていただきました。
僕はこどもが3人いて、彼らの成長記録として写真をのこしているのですが、撮るからにはうまく撮ってあげたくて、写うまへの参加を決めました。
ゴールは一冊の写真集を作ること。写真集をつくったことはもちろん、読んだこともなかったので不安しかありませんでしたが、やるからには楽しんでたくさん吸収しようと決意。
SNSでよく見かける、可愛くて映える写真はどれも似ているように見えることに違和感を覚え、僕自身そういう写真からは卒業したいと思っていました。
そこで、「こどもたちのありのままの魅力がガツンと伝わる写真」が撮れるようになること、「ただ撮るだけでなく写真集にして表現する技術を身につける」ことの2つを目標に設定しました。
SNSぐらいでしか写真に触れてきていなかったので、写真が全く「読め」ないところからのスタート。基礎練習の課題を積みながら、写真集を紐解いては読み解く。最初は大変でしたが、それでも少しずつ読み進めて、一つ一つ真似をして自分の引き出しを増やしていきました。
最後は自分らしい写真集をつくる
修了制作ではは模写するところからなかなか抜け出せず、それぞれの写真家の「型」を意識しすぎて、被写体がポーズに見えてしまうことからの脱却が課題に。
とにかく毎日写真を撮って心さんからレビューをもらい、次に活かすトライアンドエラーの連続。自分だけでは突破口を見出せず、足踏みしてしまう日々も。そんなときも、同期生の投稿や先輩方からのアドバイスのおかげで前に進むことができました。
三次鏡太さん 修了制作 『ウルトラ警備隊』
(新津保建秀さん 『記憶』 参考)
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家族と写真で、話す
まず3ヶ月通してこどもたちとどっぷり写真に浸かったという経験がかなり大きく、僕だけでなく家族の写真に対する向き合い方が変わりました。写真を通したコミュニケーションがいっそう深まったように感じています。
もうひとつ。
こどもの写真を撮りたいと思ったときに「なぜのこしておきたいのか」「どこに惹かれているのか」を考えるようになりました。なにより身体使っていろんなバリエーションで撮るようになったことが大きな変化です。
頭と身体の両方を使って撮影する基礎が、この3ヶ月でできたのだと感じています。
ひとりでは続けられないようなことでも、ワークショップを通じて皆さんと体験できたからこそ最後まで楽しむことができました。今後は身につけたことを活かし学び続け、もっと楽しくこどもたちと写真を撮っていこうと思います。ありがとうございました。
何のためにのこす、誰のためにのこす?
写真は、人の記憶にかかわるから。もっと伝わる、もっと記憶にのこる写真を撮っていただけるよう、ワークショップを定期開催しています。
ベーシック、写真館。あなたの目的に合わせてクラスをお選びいただけます。
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(編集:山田友佳里)