写真で描く、まだ誰も見たことのない景色
死ぬ気でやってる?
あれやこれや、指示のある撮影は楽だ。基準があるから超えた、というゴールが明快だから。一方で「まかせる」「自由に」という類の注文は重い。何が求められているかが不明瞭だからだ。そういうときはクライアントの質を見る。予算を見る。そして見積もる、自分の精度を。
写真館も撮影の仕事も基本的に量感で見積もるのだけど、たくさん撮るよりも、たくさん時間拘束されるほうが高価になる。5日間拘束される、だけどそれに見合う予算を組まれて、あとは、ご自由に。ましてや、クライアントは世界の一流。となると、もはや腕試しの域。
世界的アーティストとの仕事
ありがたいことに、村上隆さんからも、杉本博司さんからも同様の注文を受ける。シンさんに、任せた!と。自分が憧れ続けた、影響を受け続けた、世界で活躍するお二人に。その制作物は世界に向けて発信されていく。そんな重み、と期待、そしてなにより自分の成長として、
挑戦をする。いままでやっていないことを。
これがタチが悪い、今までとおんなじことをやりゃ〜いいのに。自分でも思う。でも一方で、今までとおんなじことなんてやりたくない、そんな性分も半分ある。いや、そっちがほとんどか。だから、またサビには戻ってこない。一度歌ったサビは、歌わない。曲がループしない。ループする曲は好きなんだけど。
ということで、北京での山場は昨日で終えて、というか、前日が山場で、一人、たくさん頭を使って、体を使った一日だった。その安堵からか、朝は全然起きれず、ようやく身支度をし始めたころ。
そのときは夢中になって撮影しているから、自分に意識が向いていないのだけど、こうやって終わってから、どっと滲み出す、ここまでの緊張感。よかった、昨日も死ぬ気で撮影してたんだ、と振り返り、充実している日々を思ったり。
いやまだ、編集がのこってる、、、、。5号目。ここからが本当の登山〜、引き続き、死ぬ気で〜。
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(写真・文:鈴木心、編集:山田友佳里)