お客様の期待を超える写真とは?
鈴木心写真館のフォトグラファー・平山あきひによる、リアルタイムにアップデートしていく写真館のつくり方をつづるマガジン「鈴木心写真館のつくり方」。
今回のテーマは「自分の気持ちやフォトグラファーとしての意見を伝える大切さ」。誰でも撮れる、どこかで見たことある写真に収まらないように、自分らしさをどう伝えるか? 難しいけれど、仕事として続けていくうえで必ずぶつかる壁なのではないでしょうか?
お客様のご要望におこたえするが一番!だけれど
鈴木心写真館に入って4年以上、きっと、ずっと、チェーン店だったら気づけなかったこと。
毎年同じ時期に来てくださるお客様が、この1年でお子様の成長(見てわかるもの)以外に何か変化があったか?を見るようにしています。
でも、今日はうまく出しゃばれなかった、そんな反省。
それは、今年3歳で来てくれた子が昨年よりもパパとママに「女の子」を求められていたこと。
これまで可愛い笑顔もやんちゃな姿も「可愛い可愛い!」と言っていたパパとママ。今年も同じようにシャイだけど可愛くてでもやんちゃな姿を残した撮影でした。
「想像どおり」や「写りがいい」、それでいい?
けど、セレクトでご両親がこぞって選ぶのは安定している表情だけ……! そして、会話の節々にもそれを感じさせる言葉が。
可愛くてやんちゃなのがその子らしさだけど、それをちょこっと否定するように見えちゃって、この3年間ご一緒してきた私はちょっと悲しい気持ちに…。
この姿がいいよ! と言いたい気持ちと、
パパとママの意見を尊重したい気持ち、
いろんな気持ちが織り混ざってはっきりと「この姿が今らしくていいんです」と言えませんでした。
お子さまの成長は見た目も知能や性格もはっきりわかるのですが、意外とパパママの変化には気づかないもの。私たちもそれに合わせていくべきだとは思いつつ、場合によっては「こんな考え方もあるのでは?」と提案する余地もあるのかもしれません。
毎日見ても、何年先に見ても語り合える写真を。
私たち写真館がお客さまのためにできるのは、ご家族が望む姿を残してあげることか、それとも今らしさを残してあげることか、そんなの後々考えると一目瞭然なのに。フォトグラファーとして情けなくパパとママに同情してしまった反省文を今日は記しました。
こんな表情・瞬間あるの?!想像を超える写真と体験を
当館では、撮影自体を、すべてのお客さまとスタッフとで楽しめるよう心がけています。写真を見ながら、撮った日のことを思い出して語り合っていただきたいから。
お試ししやすいイベントやキャンペーンを随時開催しておりますので、気になったらまずは体験にいらしてください。
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(文:平山あきひ、編集:山田友佳里)