写真を撮ることは、自分を見つめること
誰もが写真を撮って発信できる時代、なんとなく「良い写真」を撮るだけでは足りません。大切なのは、写真を通じて自分自身や世界との関係を再発見し、心を動かす瞬間を捉えること。
撮影技術のハウツーではなく、コミュニケーションを軸にした「心が伝わる写真」を教えている、鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ|ベーシック。
9期に参加してくださった隈崎善啓さんの目にはどんな新しい光が灯ったのでしょう。体験レポートを綴ってくださいました。
私が鈴木心さんを知ったのはVoicyでした。偶然見つけ、たまに聞いていたところ、オンラインスクールでライティングが学べるクラスがあることを知り、興味を持ちました。それに友人がに参加していることを知り、「写うまベーシック」について深く調べ始めました。
会ってみて、確信になる
申込みに至ったのは、心さんに直接お会いして写真を撮ってもらったことが決め手です。以前、「実演!鈴木心のなんでも写真教室」というイベントが開催されていて、心さんに直接お会いしたいという気持ちが強く、まずは参加してみました。
振り返ると、心の底から学びたいという想いがあり、実際にお会いしてその確信を得たかったのだと思います。結果、心さんは私の期待を超える情熱で向き合ってくださり、感動しました。また、大判カメラの話をした際に、急きょ撮影体験をさせていただき、貴重な体験となりました。
VoicyやYouTubeでの強い印象とは異なり、対面では目の前の人や物に100%で向き合う姿勢が伝わり、心からの言葉だと感じました。それが、鈴木心写真学校で学ぼうと決意した理由です。
「できない」が浮かんだら、こう唱えてみよう
写うまベーシックは写真を撮って出せば出すほど、レビューがもらえる参加型ワークショップ。毎日のように写真を撮り、写真の習慣をつけていきながら撮影の精度を上げていきます。
前半の基礎練習で苦戦したときの突破口をいくつか。
「周りに変な目で見られる、恥ずかしい」
↓
「周りの目より直感を信じる!」
「思ったような絵が撮れない、タイミングがつかめない」
↓
「何もない(起きない)と感じても、じっくり待ってみる、観察する」
「何がいいと思ってシャッターを切っているのかわからない」
↓
「被写体に心が動いたとき、それが何と結びついているのか、自分の現状過去と関連しているのか、立ち止まって考える」
「普段の行動範囲に縛られず、新しい場所に足を運んでみる」
光と影と線を読んで、平面構成力を磨く
この記事の内容をもとにした課題が中盤にあります。光と思って撮影したものが実は影だったり、その後の模写の課題では、忠実に再現することににこだわりすぎて進めなくなったり、写真を通じて自分の性格や特徴に気付かされました。
同時に、写真は心の鏡であると実感しました。インスタグラムに投稿される課題レビューで心さんに隠そうとしていた心の内を見透かされ、確信に変わりました。
うまくいかないときはマイナスに感じることもありましたが、ティーチング・アシスタントさんや同期のみんなが前向きに取り組んでいる姿に励まされ、やり抜くことができました。
作品制作の参考に選んだのは川内倫子さん
ワークショップに参加するにあたり、何か新しい発見や挑戦を求めていました。だからこそ、視覚的に自分の写真に似たものを選ぶのではなく、写真家さんの生い立ちや表現したいことを理解し、自分の生い立ちと重なる部分があるかもしれないと感じ、川内さんを選びました。
女性の写真家に憑依して作品をつくるとは想像していませんでしたが、自分の性格を考慮しつつ、彼女の過去のヒストリーを知ることで、彼女に憑依しようと決心しました。
撮ってみると、自分が思った以上に女性脳的な感受性があることに気付きました。愛情深く、思いやりがある部分がどこから来ているのかは、まだ自己対話が必要ですが、人が好きという感情はこのことに関連しているのだと気づけました。先入観にとらわれず、まずは強制的にでも新しいことを取り入れてみることの大切さを体感しました。
写真の先にある「心を通わせること」
これからも写真撮影を続けていきます。ただ、単に美しい写真を提供するのではなく、「日常の中にある特別な瞬間の美しさ」や「自分の知らない自分らしさ」を写真を通じて伝えていきたいと考えています。
写真は言葉を超えたコミュニケーションツールだと感じています。まだ始まったばかりですが、今後も鈴木心写真学校で多くを学び、成長していきたいです。
写真家と写真館を育てています。
2022年から始まったオンラインスクール鈴木心写真学校では、「作品づくり」と「ライティング」の2本軸でワークショップを開催しています。
撮影の基本知識から美術教養も学べて、良質な写真集もたっぷり紹介。鈴木心自身がほぼ毎日あなたの写真をレビューします。
好きな写真で、何をしたいですか? そんなあなた自身の夢や目標をより実現できるお手伝いをします。
逆に、「写真は撮っているけど何をしていきたいんだろう?」「自分らしい写真や仕事ってなんだろう?」というお悩みも、ワークショップにご参加いただくことで目的がはっきりと見えてくることでしょう。
間違いなくあなた自身の力になる3ヶ月。ご参加お待ちしております!
鈴木心写真館&やさしい写真教室の全世界ツアー
2024年は国内であと3ヶ所。撮られてみると撮ってみる、両方でたのしい写真体験を!
写真撮影も写真教室も、通常より超お得にお試しいただけるイベントです!
(文:隈崎善啓、編集:山田友佳里)