その写真に物語はあるか。
映画やドラマを観るときに、あなたは何を感じているだろう?
登場人物の心情? それとも劇中の物語?
観劇や、鑑賞というように、観るもの、だけど、一歩踏み込むと、全然違う世界が見えてくる。写真も一緒だし、写真を撮るということは、あなたは立派な製作者である、ということでもある、そんな視点。
生きていて、ああ、これは名作だ、と思う映画は数えるほどしかない。
それは、物語も、制作も、その映画が生まれることすべてにおいて、感服するもの。
そんな中のひとつに『コンタクト』という映画がある。
高校生のときに、レンタルビデオ屋でバイトしていて映画が見放題だった。
それがたとえ人気がある作品であっても。
そんななか、そんなに本数はなかったけど、主演ジョディ・フォスターがあまりに素敵すぎて、借り、その内容にひっくり返った。
もし宇宙人が『コンタクト』をとるのだとしたら、それはどういう形があるだろう? そして彼らは僕たちをどう想い、僕たち自身は彼らとの出会いによってどう自分たちを捉えるだろう。
宇宙が鏡となり、人、を炙り出していく。そんな壮大でもあり、すこし悲しくもある、物語。いまだに、おすすめの映画を聞かれ、特に女性の方にお薦めする、宇宙物。
つい先日、Youtubeにあがってきた、ネタバレなしの、コンタクトの解説動画。それは、僕が『テネット』を十数回、、観たときに参考にした、たてはまさんの動画だった、、、。
おぉ、と思い、クリックし、なぜか、深夜の2時に目を覚まし、お風呂に入りながら、聞いてなっとく。
子供ながらに、ぐっとくる理由が明快に解説されていました。
自分の中にある、なんとなくの、人間、というイメージはこのまんまだなぁと。そして、主役のジョディの気持ちも、なんとなーく、ずーっとわかるなぁという自分の立ち位置だったり。
映画だから?
いや、写真も同じです。写真は英語にするとモーションピクチャー。動く絵です。一枚の写真からも目の動線で、物語を語ることはできる。あなたは鈴木心写真館の写真を観て何を思う?
ほら、そこには、さまざまな物語があるでしょう?
それを想像すること、それが、人間らしさなのだから。
今日のお写真:熊本で送ってくださったスタッフさんの車、M9は赤がよーく出るなぁ〜。
写真の「そうぞう」力をつけるために!
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写うまのカリキュラムの基盤になっている『写真がうまくなっちゃう7のこと』。Twitterで募集した、写真を撮るすべての人のよくある質問集。だれもが写真を撮る時代に、撮られる、撮る、観る人を「良い写真」でつなぐためのコミュニケーション論です。
一問一答形式だから30分程度で読めて、その日からあなたの「眼」と「心」が変わります。
本記事は、鈴木心写真学校のオンラインサロンで鈴木心が書きおろしているコラムを一部転載しています。オンラインサロンにご加入いただくとすべての投稿を最新・最速でご覧いただけます。
(編集・高橋慈郎、山田友佳里)