撮るたびに深まる、記念写真の意味。
しんどかった。
と言われると、東北出身の僕としては、なんかすごい迷惑かけたんじゃないか、と思うんだけれど、このニュアンスはきっと違う。良い意味で大変だった、という達成感を伝える言葉だったんじゃないかと反芻している。
写真学校と、写真館は、ひとつになる。
2013年、具体的に写真館が始まったときに決めた方針は、その11年後、徳島で実現したという実感が確かにあった。世界広しといえど、1日に110カット以上撮影できる写真館は少ない。それは撮影者のポテンシャルではなく、チームの実力だからだ。
F1チームが、サッカーチームがそうであるように、ドライバーだけでは優勝できない。この10年間、一人っ子、一期生、二浪でそだった、孤人である、鈴木が、自分の特性の真逆である、チームワーク、に取り組んだ10年間だった。
写真をきっかけに広がる輪。
写真で挫折したことは、あんまり記憶にない。それは自分だけの問題だから。しかし、チームの問題はだいたい人間の問題で、それには、地層があり、簡単に修正修復できるものではなかった。時に致命的な問題は、チームを解体する必要に迫られたり、なによりも経済的な負担も大きかった。
YouTubeを始めた3年前、鈴木、平山、松川、と、もう一人しかいなかった。それがいまでは、10名。そして、さらに組織の外から応援してくれる皆さまがいる。
鈴木心写真学校オンラインサロンメンバーの
平山佳世子さん(港の近くの小さな写真館)は穏やかに熱く
本田尚子さん(ありがとう写真館)は明るく粘り強い
竹田真悟さんは広く深く
組坂裕一さんは精緻にこだわり
石井かおりさん(とっとり写真館)は前向きに欲張る。
気持ちが一つになる瞬間。
さらに主催のオーバッシュカフェのみなさまは、痛いほど真っ直ぐで、サロンめんばーでもないのに、まるでサロン内お馴染みな二人も駆けつけてくれた。そしてそのみなさんを結ぶ、写真館&学校チーム。
そんな面々でのぞんだ5時間の撮影は、あっという間に終わってしまった。あれ?終わっちゃったね、と顔を合わせて、周到な準備もさることながら、みんなの気持ちが一つになる一体感がそこにはあった。それは主催、お客さま、そして撮影チームみんなの気持ちが一つになったんだろう。
写真館は、ずっと先のお客様の大切な記憶にかかわる仕事。
4年を経て開催された写真館では、おもむろに、4年という時間の変化をお客さまの姿から知ることになった。それは、1年よりも深く、記念写真を撮影する重みと意義をあらためて理解する機会となった。
まだまだ自分しか撮れない写真がある、自分にしかできない行動がある。だから、生きろ。と言われたような、そんな、いつも温かい、徳島だった。ワークショップに、そして写真館にいらしてくださった皆さまもありがとう。
いろんなところで、「また、来年」と聞こえてきたので、きっと、また、来年。徳島でお会いできると思います。そのときはまた、変化した、進化した写真館でお会いしましょう。
(無事、帰りの飛行機は、乗り遅れました、なんでやねん)
(優しく振り替えていただいたので、課金はございません)
もちろん2025年も徳島で鈴木心写真館!
2025年も徳島県のO-ba'sh cafe.(オーバッシュカフェ)さんで写真館&やさしい写真教室を開催させていただけることになりました!
徳島駅から徒歩7分。眉山の近くにある、天然酵母パンの地産地消ベーカリーカフェです。徳島の四季に合わせて移り変わっていくお野菜や果物と、本店から届く体にやさしい天然酵母パンを組み合わせて、1つ1つ手作りした、お食事、スイーツ、ドリンクをお楽しみいただけます!
ありがたいことにリピートしてくださるお客さまが非常に多い開催地。満枠必至ですので、ぜひお早めにご予約ください!
その他の開催地はこちら。お近くのまちで、ご旅行のついでに、遊びにいらしてください。所要時間はほんの20分程度! ジェットコースターのようなたのしい「写真体験」をぜひ。
(文:鈴木心、写真:鈴木心、谷口ひさえ、編集:山田友佳里)