見出し画像

大切な思い出をのこすなら、動画と写真どっちがいい?

鈴木心写真学校オンラインサロンで、こんなご質問。どちらも違いをあまり意識せずに撮れる今だからこそ、誰にでも浮かぶ疑問かもしれません。

「写真と動画の両立」についてお聞きしたいです。

こどもの日、うちの息子も初節句ということで、両家が集まりちょっとしたお祝いをしていました。写真はそれなりに撮ったのですが、終わってから、動画を撮り忘れていたことに気付きました、、、。

今後もさまざまな行事、旅行などで動画を撮りつつ写真も撮りたいという場面が出てくると思いますが、そんなときに意識すべきことや、考え方などがあれば教えていただきたいです。

ちなみに動画はOsmo Pocket 3で、こだわった撮影というよりはありのままの記録という感じで撮っています!

写真と動画って全く役割がちがうと思うんですね。毎度ながら何を何のために残すのかって話で、ただ長い記録映像と、一瞬しかうつっていない写真、誰が、いつ、どうふりかえってほしいのか、なんか見えてこないですか?

たとえばご自身で、自分の映像の記録ないの、なんだかなぁ〜って思いますか? 写真だけかぁ〜って。僕はあんまり思わないんですね。写真って、その一瞬から想像できる人間が見る、っていう前提なので、いろんなメッセージを仕込んでおけるんです。撮影も、見るのも一瞬なのに。

一方で映像は具体的すぎて、ただ受け身でだら〜って見るだけ。ただの記録はメッセージがこもってないですよね。そのための編集や保存にも、見るのにも手間がかかるのに。

なので、ゴールありきで決めてみたらよいのではないでしょうか? 僕は写真家なので、うちの子供の写真は、ばしっと写真のみでいいかなぁ〜なんて思っています(一時期、家族旅行や毎朝の朝食映像を撮影していたこともあったのですが)。

って、10年前のうちのホームビデオ発掘しました。いや、涙でてくるでてくる、、、、そして気づきました。写真でも映像でもいい、やるなら、本気で、、、、、。それがいっちばん大切なことでした。

返事ありがとうございます。
まだまだゴールの設定が曖昧だったなぁと気がつきました。

写真は能動的に読んだり想像したりができる、映像は受け身になってしまうというのは、本当にその通りだと思います。自分は家族の記録をどんな風に残していきたいのか、もう一度よく考えてみます!

欲張りであれこれ半端に手を出してしまうのが僕の悪い癖ですが、おそらくもうこの性格は治らないので、開き直って、やるなら全部本気で...!!

そして、大変貴重で素晴らしい映像をありがとうございました。前述の定義をさっそくひっくり返してしまいますが、動画でも、見る人に想像させること、できるんですね。感動しました。
さすが写真家の鈴木心さんです。

回答:鈴木心


無料!鈴木心のなんでも写真相談室

12/13(金)20:00より、「無料!鈴木心のなんでも写真相談室」を開催。
会場は鈴木心写真館 馬喰横山スタジオ。たっぷり2時間、実演ありのオフラインイベントです。ぜひスタジオに遊びにいらしてください!
詳細・お申込はこちらから!

自費出版で8,000部発行!写真とコミュニケーションについてのQ&Aはこちらの書籍もおすすめです。

写真家と写真館を育てています。

オンラインスクール鈴木心写真学校では、「作品づくり」と「ライティング」の2本軸でワークショップを開催しています。

初心者も、経験者も自分らしい写真が見つかる|ベーシック

撮影の基本知識から美術教養も学べて、良質な写真集もたっぷり紹介。好きな写真で、何をしたいですか? そんなあなた自身の夢や目標をより実現できるお手伝いをします。

カメラが使えるなら、光も使えるようになろう|ライティング

鈴木心写真館のシンプルで実用的なライティングテクニックを3ヶ月で。人にも物にも素敵な「表情」がある。見せたいところを伝わりやすく自然に写す技術は、光と、被写体と向き合うことから始まります。

逆に、「写真は撮っているけど何をしていきたいんだろう?」「自分らしい写真や仕事ってなんだろう?」というお悩みも、ワークショップにご参加いただくことで目的がはっきりと見えてくることでしょう。

鈴木がほぼ毎日レビューすることで、間違いなくあなた自身の力になる3ヶ月。ご参加お待ちしております!

(編集:山田友佳里)

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集