写真家の心に刻まれる、本。
僕は毎日本を読んでます。ざざっとね。
なんでもネットでいいじゃん、っていうのはちょーっと違うかなぁ〜。
昔読んだ五木寛之さんの本で、美術館行ったら、まずぐるっと回る。それで気になるやつをもう一回見る。本屋にいったら、ざざっと見る、で気になったやつをしっかり読み込む。
というのを高校生に知り、なるほどねぇ〜と。しかも気になる本の気になるページだけでいいって言うんだから。本も、ライブも、音楽も、聴きたいところだけをぐっと読んで、あとは、次、次、次、と広きを見渡し続ける。
ふわーっと見渡しつつ、鳥の餌取りみたいに、ここだっていうところで一気に行く。あ、写真の撮影もおんなじダァ。ここだってきめたところで。
大学生のときに、出会った畠山直哉さんのライムワークスという写真集は、写うま(鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ)参加の方ならだれでも知っている名著かとおもいますが! 僕は、あの本を毎日毎日よんでいたことで写真がうまくなったのです。
多くもしっているけど、深さと言う意味では、意外といずれの写真集も、本懐はいくつかしかない、という気もしています。
ひょんなことから手に入れた、わびわびの本。いや〜これは効きました。茶の湯、室町なんかの撮影はたくさんしてきたから、なんとなく感覚で理解していた、ところを重みをもって理解。
そして、畠山さんの本。これもう年々寝かせてんだよってくらい、置きっぱなしにしてて、いやね、デザインが読みたくならないデザインで、、、、、。開いてみたらびっくり、めちゃおもろい、、、、仏教と写真のつながりかよぉ〜と、
となると、わびさびと、仏教と、写真もつながっちゃうわけで、一気に視座がひらけてしまった、なーんてことにもなっちゃうわけで。いや〜本って、おもろいなぁ〜なんて改めて思ったわけです。
本ってね、制作プロセス、ものすごい大変なんです。
誤字脱字ないか、血眼になって探すし、文章がページにはまんねぇ〜とか、たりねぇ〜とか、写真〜っとか、紙質!重さ、輸送〜、だからこそ面白みもあるし、自分が本を手に取った時に、その制作背景まで見えてくる。だから、言葉も心にとどまるし、書影は、体に刻まれる。
さて、無数に広がる本の世界から、あなたは、何を手に取り、読み込むのか、いってらっしゃい!
そんな鈴木心のように、写真がうまくなっちゃうワークショップ
これまでに100名が受講!「鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ」は、機材に詳しくなくても、勉強が苦手でも、直感で理解しながら写真を学ぶことができる、鈴木心オリジナルのメソッドです。
写うまのカリキュラムの基盤になっている『写真がうまくなっちゃう7のこと』。Twitterで募集した、写真を撮るすべての人のよくある質問集。だれもが写真を撮る時代に、撮られる、撮る、観る人を「良い写真」でつなぐためのコミュニケーション論です。
一問一答形式だから30分程度で読めて、その日からあなたの「眼」と「心」が変わります。
本記事は、鈴木心写真学校のオンラインサロンで鈴木心が書きおろしているコラムを一部転載しています。オンラインサロンにご加入いただくとすべての投稿を最新・最速でご覧いただけます。
(編集・山田友佳里)