卒ライカ、ありがとう。さようならスペシャル!【Leica Q3】
ライカ愛好家の皆さんへ、僕の正直な気持ちと感謝
こんにちは、鈴木です。
今日は、ライカについて僕が思っていることを少しお話ししようと思います。これまでライカを使ってきた時間に感謝しつつ、今の自分の気持ちを素直に記してみたいんです。
ライカは、間違いなく特別な存在です。そのデザイン、美しさ、使い心地――どれを取っても独特の魅力があります。そして、それを愛している方々の気持ちはとてもよく分かります。ライカを使うこと自体が一つの喜びであり、それが写真の楽しみ方の一つだということも理解しています。
でも今回、ライカQ3を触ってみて、ふと感じたんです。「もしかしたら、自分はもうライカを必要としていないかもしれない」と。
写真の楽しさを再発見する旅
ここ12年ほど、僕は富士フイルムやハッセルブラッド、そしてライカなど、さまざまなカメラを使ってきました。それは、自分が心から楽しめる道具を探す旅のようなものでした。
例えば、富士フイルムのXシリーズには、「誰でも楽しく写真を撮れる」という精神が込められていると感じます。以前、富士の開発者の方が「値段を抑えつつ面白いものを作りたい」と語っていたのを聞いて、とても共感しました。高価なだけではなく、使う人のことを考えて作られたカメラには、特別な温かみがあります。
ライカにも独自の魅力があります。
ただ最近、その魅力が僕にとって「写真を撮る楽しさ」に直接つながっていないように感じました。ライカQ3は確かに美しいカメラですが、僕の中では「ブランドとしての魅力」が勝ってしまい、実際の撮影での喜びを感じづらくなってしまったんです。
日常を大切にすること
最近、ヒロミックスの写真を見返す機会がありました。彼女の写真は、日常の中の何気ない瞬間を見事に切り取っています。それを見て改めて感じたのは、「写真は、撮りたいと思った瞬間に撮れることが大切」ということです。
僕にとって写真とは、自分の感情や視点をそのまま映し出すもの。それができる道具であれば、ブランドや価格にこだわる必要はないんだと気づきました。
感謝とこれからの挑戦
ライカには、僕がカメラについて深く考えるきっかけをくれたことに心から感謝しています。その時間がなければ、今の自分はいなかったかもしれません。そして、これからはライカに頼らず、自分のスタイルで「ライカでは撮れない写真」を撮っていきたいと思っています。
ライカが好きな方々を心から尊敬していますし、その気持ちを否定するつもりは全くありません。むしろ、ライカという素晴らしいカメラを愛する人たちがいるからこそ、ライカの魅力が続いているんだと思います。
僕の旅はまだ続きます。次はどんなカメラで、どんな写真を撮れるのか。ワクワクしながら新しい可能性を探していこうと思います。
最後に、ライカに「ありがとう」を。そして、これからも写真を楽しむ全ての人たちにエールを送りたいと思います。
鈴木心YouTube
卒ライカ、ありがとう。さようならスペシャル!【Leica Q3】より
(写真・文:鈴木心|CANON EOS kiss X4にて撮影)
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(編集:しまづこうたろう)