見出し画像

写真道場#8「鈴木心を倒せ!!」レポートの巻

1月19日の夜、なにが起こったのか

こんばんは、鈴木心写真館のゆもとです。いよいよ来週に迫ってまいりました、写真道場も9回目!!!、、、とその前に。あの日のことをお伝えしなければなりません。「鈴木心を倒せ!」という呼びかけに応え、5人のフォトグラファーが集結した夜のこと。写真道場#8の話。

ようこそ、道場破り!

畳床となり道場感増す鈴木心写真館に、得意のライト片手に、5人の道場破りが集まりました。自身のライト1灯を使い、10分でお客さんを被写体にポートレートを撮影。その後、鈴木心が同じライトを使用し、同じ方を撮影する。仕上がった写真で、勝敗を競います。

実はこの企画を思いついてから、わたしたちは、とてもどきどきしていました。これまで、写真道場に参加してくださっていたのは、鈴木が直接声をかけたフォトグラファーでした。「写真はライブだ!!」そう言い続け、撮影そのものを観戦する競技にしたこのイベントに共感し「道場破り」として声をあげてくれる、出会ったことのないひとが、本当にどこかにいるのだろうか、と。だから、この方々からエントリーがあったとき、その意気込みは、とても嬉しいものでした。

還暦にして、憧れに挑む

STATE1、タナハシタカシ。昨年、『撮影ノート』をきっかけに鈴木心に出会ってから、イベントにも足を運んでくださり、気づけばカメラはCanonからSONYへ全とっかえ!? この日は「身近なライトで」とご自身が好きな登山、で使用するというヘッドライトで挑みました。

年齢を重ねても、新しいこと、新しいもの、そして自身より若い者へと挑み、買い換えたSONY は単なる憧れにとどまらず使いこなす。鈴木のガヤをもろともせず、マイペースに撮り切りました。「どれがいいですか?」と被写体に聞くストレートなセレクトでおさめた勝利は、お見事でした!

負けも恥も、恐れないひとが学ぶこと

STAGE2は、岡部匡志 vs 川崎知容 vs 鈴木心の三つ巴! 岡部さん、川崎さんともに、「破られにきました!」「ボコボコにしてください!」と負けを覚悟してもなお、挑んだ猛者です。

同じ道具でトッププロである鈴木心さんと自分が撮る写真では何が違うのかを客観的に見られると思った」「普段はチャンスがあっても遠くから指をくわえて眺めてるような立場だったが、自分主体になって自立したカメラマンになるにはこの様なチャンスに手を挙げなければと思い立候補した」という川崎さん。

実は鈴木心、傘は苦手。自身の撮影ではほとんど使わないと頭を抱えながら撮影に挑みました。勝っても、負けても、チャレンジしなければきっと分からない。自分の得意も、苦手も。道場破りも道場主も、同じ目線で、撮影で迷ったり悩んだり失敗したりするところを見せ合う潔さ。(苦手な傘でも、鈴木が勝ちました!)

ポジティブなテンパりは、笑いを生む

STAGE4、田村きょーいち。この方の撮影の様子は、写真でお送りします。

撮影開始のゴングが鳴って、30秒が経過したとき「あと何分ですか!!?」と声をあげた、テンパり王子! adobeのイベントにて開催した鈴木心の写真道場を見て、「ふさぎ込んでいた自分の悩みが吹っ飛び、自然と笑顔になれた。現場の雰囲気作りが大切、という意味が本心でわかった経験でした。少ない経験ながら、自分も写真の楽しさを伝えたい」と参戦してくださったきょーいちさん。

軍配は鈴木にあがりましたが、もしかすると、このSTAGEは、写真道場始まって以来もっとも会場がハッピーな笑いに包まれた時間だったかもしれません。撮れた写真はどちらも、笑顔溢れるキュートな1枚でした。

撮られる緊張も、楽しさも、知っている

STAGE5、井上秀兵。実は、奥様とおふたりで鈴木心写真館に撮影に来てくださったことがあります。「道場破りより、撮影のほうが緊張していたかもしれない」と言う井上さん。

みんなの前で撮るのも緊張するけれど、撮られるのだって緊張です。それでも、写真は被写体がいなければ撮ることができず、写真道場はお客様の挙手でも成り立っているのです。

本当はこの日も「緊張して、松陰神社前についても車から20分降りられなかった」と終わってから話していた井上さん。それでも、自身の緊張を見せない被写体の方とのコミュニケーションに、撮られる緊張も知っているからこその優しさを感じました。

たのしい、写真

カメラのこと、機材のこと。難しいことには、知識も経験も必要かもしれないけれど、誰もが写真を使うことができる時代に、まずは難しさより、楽しさを伝えたい。

「こんなふうに撮ってるんだ」「撮ることができるんだ」と、向こう側を知れば、そこにある写真とカメラは、もっと身近に「たのしい!」を増やしてくれるはず。

勝ち負けを超え、声援もガヤも自由に飛び交い、緊張が楽しさへ変わっていくこの場所の空気に、写真道場はまた新たなステージへ突入した気がしました。

だから、今、この企画。

写真道場#9「恐怖!大学生の予習、復習、大逆襲 3on3

・写真を学習した期間の長さは関係ない
・撮影技術は写真の良し悪しに関係ない
・大胆さを大切に

をモットーに、鈴木心の授業ではじめてカメラを手にし、今、恐れずに写真道場に出場する大学生たちの作品は「伝えたいと思う」「恐れずに実践する」そして「楽しむ」からこそ、撮れる写真があることを教えてくれます。技術のことは、鈴木心と小林大輔が全サポート! 知らないこと、できないことは、撮りながら学ぶのです!

開催日|2月13日(水)
開始時間|18:30開場 19:00開演
場所|鈴木心写真館
定員|約30名程度
参加費|一般3000円/学生・スタジオマン2000円
お申し込みはこちら|https://goo.gl/forms/AGKctuKRkGNjJPzc2

来たる10回目を前に、進化し続ける写真道場。(なんと、#8に参戦した道場破りから1名、リベンジマッチあり!?)

これは、学生と鈴木心から写真界へ向けた、卒業制作だ!

by  鈴木心

ご予約についてなど、お問い合わせはこちらまでっ
鈴木心写真館 suzukishinphotostudio@gmail.com  090-8000-1515

 (記事:湯本愛 写真:田村彬子)

いいなと思ったら応援しよう!