note×鈴木心写真館「スマホでポートレート撮影!」の巻
いつもお世話になっております!
3月10日、鈴木心写真館も愛用している「note」を運営されているピースオブケイクさんのイベントにて、「スマホでポートレート」のワークショップが開催されました。今日も今日とて、復習を! そして、週末に控えた鈴木心写真館、自主開催のスマホWSへの予習も、ちょっぴり。
しゃし〜ん、道場〜!?
最近、この掛け声なしではイベントがはじまらなくなってきました。そして、入り口でなんとも不思議な擬音語が書かれたネームカードを渡されたみなさん、「なんだ、このイベントは!?」と思われた方も、いるとかいないとか、、、
そんな心配を他所に、突如noteのイベント会場も鈴木心の写真道場へ突入! この日使用したスマホはGoogle Pixel 3。被写体はイベントご参加者です。
スクリーンには、撮影しているpixel 3の画面をリアルタイムで写し、参加者のみなさまは、鈴木心の撮影時のコミュニケーションとpixel 3の操作性を同時に見ていただける、というわけです! レクチャーより、まずは体験だ!
視点=ピント
指を離したとき、人間は、2本の指の指紋を同時に見ることはできません。カメラも眼と同じです。自分は被写体のどこに注目しているのか、何を見るひとに伝えたいのか。あなたの「視点」がカメラの「焦点」を合わせるところ。「どれだけカメラが発達しても、ここだけはまだ、人間が決めなければいけないところなんです。」
参加者のマリオさんのホクロに注目し、ピントを合わせている鈴木です。ちなみに、Google Pixel 3って、一度ピントを合わせるポイントを決めると、スマホを動かしてもずっとピントがそこを追って合わせてくれるんですって!
視界=フレーミング
いよいよ、実践です! ピントの次に、撮影者が決めることは「フレーミング」。(実は最初に配られた「ぷるん」や「きらきら」といったカード、おなじ言葉が書かれたカードを持っているひととペアになって撮影実習をするためのものでした!)
同じひとを撮影しようとしても、そのひとの顔に寄るのか、風景もどこまで入れるのかによって、見るひとに伝わる情報は変化します。「あなたの「視界」を写真に落とし込むために、カメラと被写体の距離を決めましょう。ここが極端であるほど、主題は明確になりますね」
極端は、自分らしさ
まずは前半チームが会場を飛び出し、ペアでの撮影実習へ! テーマは「自分が見つけた、相手のすてきなところが伝わる写真」。
相手のすてきなところ(=主題)を見つける。主題が伝わるピント位置を決める。距離を決める。「普通だったらこう撮るだろう、という定型を気にしないでください。極端であることは、自分らしくあることです。」
誰もが写真を撮る今日だから、そのぶん、日頃からSNSなどで、写真をたくさん見てもいるわけで、頭の中には「見たことある写真」も、たくさんストックされているような気がします。でも、被写体も、自分が見つけた主題も、視点も、視界も、同じものはひとつもないのです。とことん、こだわり抜けば、「極端」ではなく「自分らしさ」に。
そして、相手のすてきな「らしさ」を引き出すコミュニケーションも。(加えてロケだと、撮影場所の判断も重要となり「時間が足りなかった!」という声を聞こえてきました、が!)みなさん、たのしそうです〜。
「らしさ」とコミュニケーションと言えば...
一方同時に、会場で待っている組には、サプライズで鈴木心写真館によるプロフィール撮影会が開始。撮影はもちろん、Google Pixel 3!
鈴木心写真館の、相手の「らしさ」を引き出す一撃必撮のコミュニケーションは、カメラがなんであろうと変わりません。撮られることを体験する、というのもひとつ、ワークショップで大切にしているポイントです。
たのしい写真は、たのしい撮影から
さて、ペア同士で撮影した写真をプリントアウトしての講評会へ。
ひとりずつ、気に入った写真にシールを貼っていきながら、鈴木が気になった写真を撮影された方へインタビュー。「童心にかえったような、動きのある仕草が似合うひとだったので」「着ているワンピースが素敵な色で印象的だったので、そこをどう魅せるかを考えました」など、みなさんが、写真における工夫よりも、それぞれが相手の何をすてきだと思ったのかをお話されていたのが印象的でした。
「短時間でも、みなさんの写真が思っていた以上にすごく楽しそう。撮影も楽しかったんだろうなというのが伝わってくる。撮影が楽しかったら、それはこうやって写真に写るんです。」という鈴木心が特に気になったのは、みかんの皮を顔に乗せて寝転がっている1枚。
撮影された方にお話を聞くと「道端に落ちていたみかんの皮を見つけたとき、彼がすごく盛り上がっていたので、その盛り上がり感を写したくて」とのこと。「初対面のひと、普通地面に寝かせたりします!? しかも、そのへんに落ちてるみかんの皮って顔に乗せて大丈夫なのか? っていう、、、そこらへんに、お互いに一歩踏み込んだコミュニケーションとチーム力を感じます」と、鈴木心賞はこの写真に決定です!
もう1組は、ピントは印象的な笑顔を真正面から、そしてカラフルなお洋服、緑の遊具、青い滑り台、という色まで画面いっぱいにうまく収めたこちら。ピント、視界、コミュニケーション、と本日のレクチャー内容を制した1枚。最多得票でした!
まなびは、あそびの中にある!
スマホという誰もがもっている身近な道具だって、見つける主題や、撮り方は、無限にあるはずです。ひとつ、ひとつ、そんな自由の中から選んでシャッターを押した先にこそ、「自分らしさ」が伝わる写真は生まれるはず。
はじめて出会ったひとたちが、お互いのすてきなところを撮り合う。一見すこしハードルが高そうな課題のようで、「写真」をひとつのツールに生まれるコミュニケーションはとても楽しそうで。「写真であそび、写真でまなぶ」鈴木心写真館のスマホ道場は、まだまだ続くのでした。(記事:湯本愛 写真:齋藤さおり)