お金がないから、は、言い訳だと思っています。
実はこれは畠山(直哉)さんが言っていた言葉。杉本さんも取り扱われていた写真ギャラリー、ツァイトフォトサロン。の主宰である石原さんの功績はご自身で調べていただき、その石原さんに、畠山さんがお金がないから、という理由で写真の制作の進み具合の悪さをお話しされたときに、石原さんも、僕もお金ないんだよなぁ〜、ロールスロイス買えないもんっ。と返され、畠山さんは、なんて恥ずかしい言い訳をしてしまったんだ! と思われたそうです。
一見、そんなにチグハグではない会話に聞こえますが、時折、僕はこの会話を思い出して、あっ、て思うことがあります。お金がないから、機材とか、いけない、とか、何かにつけて、「いかない」「できない」理由を探す人生と、どうにかしてみる、今のレベルでも、という「行動してしまう」知恵と。状況は同じでも全く異なる2つの行動があるわけで、それはクジでも運命でもなく、あなたの意志次第であると。
今しかみていないと、資金と可能性の流動性を見失う。
かの有名な石田純一さんは、人生で大借金を負った絶望機に、すこしだけお金を借りることができて、フェラーリを景気付けに買い、そのあと、仕事が段々と回復してきた、という奇跡を起こした人物でもあります。
今は無駄遣いのように感じても、先には資産になる。写真館プロジェクトもそうでした。2011年から2017年までは撮影すればするほど、赤字でした、今はどうでしょう? そのときに撮影の仕事で稼いだお金は無駄遣いだったのか。それ以上にみなさんとの繋がりや未来を見出すことができました。
夏休み、旅行にいくご家族たちに、苦戦する写真館。しかし、そこで怯んでいては、回復したときから次の戦略をかけては、手遅れ。それはコロナ中に重々理解したはず。だから苦境こそ、次の一手を先行して試みていくべきなのです。
もりおかのさんさ祭り。
先日灼熱の長岡に行って感じた、花火大会前のみなさんの熱。それはさんさについて語る、盛岡の方々の熱と同じだった。なにかが動こうとしている。意識が変わろうとしている、これは、何なのだろう。祭りも花火大会もだっきらいな僕は、写真館を苦しめている、この意識に興味をもった。これは言葉ではなくって、実際をみてみないとわからない。
だから、盛岡に来てみました。長岡にもいくでしょう。そしてわかる「今、のみんなの意識」そこに僕たちは何をしていけるのだろう。写真で何ができるのだろう。そんなことを考えながら、また次の一手を探るのでした。
この夏から、地方にどんどん顔を出そうと思っています。サロンやワークショップのオフ会やってるよ! そんなときはお早めに鈴木にお知らせください。土地と、人と写真と。それを間近でみることで、いま自分がなにをするべきか、を精錬していく夏にすべきだと思っています。
できるか、できないか、ではなく
やりたいか、やりたくないか
いつも選択肢は、あなた側に。
今日のお写真。そんな盛岡の、夏。
前進の軌跡。鈴木心の本
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本記事は、鈴木心写真学校のオンラインサロンで鈴木心が書きおろしているコラムを一部転載しています。オンラインサロンにご加入いただくとすべての投稿を最新・最速でご覧いただけます。
(編集・山田友佳里)