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本日の鈴木心写真館:「BGMはダンスミュージックで」の巻

18番は、きらきらぼし

この日、もうすぐ2歳になるのでお誕生日の記念に、とご来店くださったお客さま。早速魔法のステッキを手にしたものの、ちょっぴり緊張のご様子。

しかし、隣でお母さんが、「き〜ら〜き〜ら〜、ひ〜か〜る〜」と歌い出すと、途端ステッキはお母さんに預けて、このニコニコ顔! 歌とダンスがとっても上手な女の子でした。

お客さまと、写真が教えてくれたこと

わたしは、写真館で働くまで、子どもと接することがほとんどありませんでした。最初の頃は、どんなふうに声をかけたら、どんな顔をしたら、どうやっておもちゃを使えば、子どもたちは笑ってくれるのだろう? と正解を探ることも多かったけれど。こうすれば、こう返ってくる、そんなセオリーは、大人も子どもも関係なく、存在しないのでした。

知らない、を知ること

だって、「いつもの表情を」とは思うものの、わたしたちは、お客さまの「いつもの表情」を知らない。いちばんよく知っているのは、いつも一緒にいるひと。だから、お子さまだけの撮影のときも、お母さんに隣にいてもらったり。

お父さんにカメラの横にいてもらったり。

何より、ご本人に「どんな歌が好き?」「いつもどんなダンスしているの?」と聞いてみたりしないと、わからないことばっかりなのだから。

写真が何かなんて分かっていなくても、年齢に関係なく、いつだって写真にははっきりと本人の意思も表情も写っていて、身体の大きさこそ違えど、それはそれはまっすぐに、同じ目線のコミュニケーションなのだと知ってから、わたしが「正解」を求めるのは無意味だと思ったのでした。

残るから、続く

撮影を終えても、歌をうたったり、風車を一緒に吹いてみたり、している間にも、後ろでセレクトをするご両親の嬉しそうな声が聞こえるとほっとするのですが。

ときにやっぱり言葉より、表情が語ることがあるものです。振り返れば、お子さまに写真を見せるときのご両親の顔に、これから先、何年経っても、写真の前でご両親がこの顔で笑ってくれたらいいなあ、って。

不思議そうな顔で写真に手を伸ばしじっと見つめる姿。別れ際にくれるハイタッチ。そして何より、写真が残っていく未来のこと。それってどうしたって最後まで予測できないからこそ、わたしは、そのすべてにいつだって感動させられっぱなしなのでした。(記事:湯本愛 撮影:齋藤さおり)

※鈴木心の手による実際の写真を、鈴木心写真館のInstagramで展開中。気になる方は、下記からご覧いただけます。

11月のご予約可能日は、以下の通りです。(※10/15現在)
11/3(土):9:30〜
11/4(日):14:00〜
11/10(土):14:30〜
11/17、18、25(お時間、個別にお問い合わせくださいませ!)
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