自分の感情が伝わる写真は、こうしてつくる。
あなたは何のために写真を撮りますか? 多くの人は、写真で伝えたいことがあるから撮るのではないでしょうか。
鈴木心写真学校では、「伝わる」写真、「自分らしい」写真の習得を目指して「鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ」をレギュラー開催しています。
これまでの受講者は100名以上。さらなる高みを目指してネクストステップのワークショップ「超写うま」も開催。その様子を、参加された街の写真館 東村山( @tajimafumie )の田島ふみえさんがレポートしてくださいました。
私が1期で参加した写うまもついに6期! 写うまを現在受けている方も修了された方も気になっているであろう、超写うまをレポートします!
「超写うま」とは?
写うま修了生を対象とし、写うまで習得した「伝わる写真」の基礎知識と技術をもって、より自分らしく作品づくりを行うワークショップです。
仕事としての写真
作品としての写真
このふたつは何が違うのか? を考えることから始まります。
仕事は他者からの依頼。予め決められたコンセプトにそって写真を撮ることです。対して、作品は自己のため。自分が誰に何を伝えたいのかを明確に持つことが第一です。
ただし、ただの主張や自己満足で終わってしまっては良い作品とは言えず、歴史、文化、宗教、学問、メディア、など、様々な面において公益性があるか?が問われるのが超写うまの作品づくりです。
「世界」と「愛」をテーマに作品をつくる
超写うまのテーマは前半後半と2つ予め決められていて、今期は「世界」と「愛」。写うまと同じく、表現手法を参考にする作家と写真集を決めて取り組みます。
私は、前半のテーマ「世界」では齋藤陽道さんの『感動、』を参考にすると決めました。
齋藤さんの写真集は、写真を本格的に始めた時に出会い、写っている赤ちゃん、動物、障害を持つ方に共通する何か神秘的な魅力と、「存在の価値が言葉で線引きされない世界」という希望を撮る斎藤さんの写真に強く影響を受けました。
斎藤さんの写真とそのコンセプトにヒントをもらい、私は「世界」を次のように定義しました。
つながった点と点は影響し合う。互いに善を望めば、善の世界になる。逆も然り。
写真と、それを見る人の間に生まれる世界が、互いの望みを反映してより良いものになりますように、と願いを持って作品に仕上げました。
私自身が母親で、この作品づくりに取り組んでいたときは4人目を妊娠中。その背景もあってか、作品の方向性が無意識に子供や子供が生きる未来に向けられていて、自分の内面にもやもやと存在していただけで見えていなかったものが見えた気がしました。
作品は、自分がもっているものからしか生まれないことを実感すると同時に、ゆるふわな自分をもう少し引き締めて、印象的な画作り、強固なコンセプトなど、より作品としての精度を高めていくのが次の目標になりました。
超写うまーズがいたからこそ!
もう1点、超写うまを語るうえで欠かせないのが、同期メンバーの存在!
グループミーティングやディスコードのスレッドでは、励まし合いや悩み相談だけでなく、時には「これってどうなの?」と厳しめのツッコミが入ることもあり、お互いを高めていける関係性が超写うまーずです。
同じテーマで取り組んでいても、それぞれ考え方や写真や言葉のアウトプットが全く違うのも興味深く、多様な意見が自分の視野を広げてくれますし、持っている情報を共有し合うことが超有意義! こんなに充実した写真の活動ができるのは超写うまーずのおかげです。本当に感謝しています。
今年に入り、超写うまをやっているからこそ撮れた写真がいくつもあり、少しづつですが確実に自分自身の進化と深化を感じます。
「愛」がテーマの修了制作はまだ途中ですが、自分の課題を意識しながらも、仲間と共に楽しんでやり遂げたいです!
同じく「超写うま」に参加してくださった伊藤拓郎さんのレポートもぜひご覧ください。
本記事の最新号は、鈴木心写真学校のオンラインサロンで掲載中。オンラインサロンにご加入いただくとすべての投稿を最新・最速でご覧いただけます。
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全国各地で出張している鈴木心写真館のイベントとセットで、鈴木心写真学校のおためしワークショップも開催しています。
写真の意識が大きく変わる2時間!まずは体験してみてください。
(編集・山田友佳里)
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