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本日の鈴木心写真館:「この日がふたりの、記念日な理由」の巻

台風直撃の前日、「明日、空いていませんか?」とお電話がありました。「雑誌『ブレーン』で写真館のことを知ってからずっと気になってはいたのだけれど、ふと、彼の誕生日と、同棲をしはじめて1年の記念に、写真を撮るっていいかもと思って」とのこと!

「台風みたいですけど、大丈夫ですか?」と聞くと、「近いので大丈夫です!!」と電話ではおっしゃっていましたが、、、当日お話してみると、「考えてみたら、徒歩で行けるほど近くはなかったのに、空いていたのが嬉しくて、勢いでそう言っちゃって! 無事に来られてよかったです!」と笑うおふたり。

写真を撮りながらお話を聞いていると、彼のお付き合いの告白への返答を彼女が保留にしたところ、「とりあえず、一緒に住もう!」と彼が大胆にも誘ったんだそう。それに乗っかってみて、こうして、1年が経ち、おふたりはこの日、写真を撮りにいらっしゃったのでした。(「この話、noteに書いていいですか?」とお伺いすると、「どうぞどうぞ、なんでも書いてください!!」と、どこまでもおおらかなおふたり。)

誰かと一緒にいることを選ぶって、たしかに少し、勇気が必要なこと。一方で、写真を撮りにいくって「明日台風ひどそうだし、また今度でいっか」と諦めてしまえる程度のことかもしれない。生きるって、そんな大小さまざま、ありとあらゆる選択の上に成り立っていて、そんな選択の先に、今日一緒にいるひと、今日自分がいる場所、は決まっている。だから、一緒に住みはじめた日を記念日にした1年後、台風なのに撮影に来ちゃったおふたりを、すてきだなあと思うのでした。

遅めのお時間だったので台風も過ぎ去り、幸い人通りも少なく、外へ出てこんなレアな撮影パターンも!

とにかく、いろんな構図で撮ってみる! というテーマだったこの日。でも実は、ここで大切なのは「形」じゃなくって、それをすることで生じるふたりのコミュニケーションと表情なのです。

思いっきり笑った顔も、ふと気が抜けたおかしな顔も、ふたりだから生まれるもので、それはこれから先もずっと、何度でも、見ることができるとお互いが信じているもの、だとしても。ふたり一緒のふとした表情と空気は、自分たちでは見ることができないものだから。

それに、たくさんの写真の中からお互いが選ぶ1枚には「あなたのこんな表情が好きだよ」って、言われたような心地がする。恋人の目を通した自分を新しく発見したときは、どうか照れずに。そんな写真をそばに置けたなら、それもすてきです。(記事:湯本愛 写真:齋藤さおり)

※鈴木心の手による実際の写真を、鈴木心写真館のInstagramで展開中。気になる方は、下記からご覧いただけます。

年内のご予約可能日は、以下の通りです。(※11/9現在)
12/8(土)9:30〜、13:30〜
12/15(土)15:00〜、16:30〜
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