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週末フォトグラファーを始めよう! 写真撮影イベント成功の秘訣

カフェやマルシェで、街角で。イベント × 写真の可能性、どんどん広がっています。だからこそ撮られることも、撮ることも、もっと体験して知ってほしい!

鈴木心写真館が全国各地に出張するイベントに、ワークショップを受講くださった松田顕栄さんが助っ人に来てくださいました!

写真:鈴木心

お客様を知ることから、撮影は始まっている

写うま写真館7期の松田です。6月に山口県・周南市の本丁蔵部で開催された鈴木心写真館のお手伝いをさせていただいたので、受講中の観点からレポートします!

お客さまのことを知って触れ合う時間をしっかりと持つことから撮影は始まる。特に、お子さんの場合は、好きなこと、最近ハマっていることを具体的に押さえておくことで、そこからコミュニケーションを広げやすくなる。

鈴木心写真館の谷口さんからは「お子さんは自分の姪っ子と遊ぶ感じで接してください」と。実際に、谷口さんはものすごく自然にお子さんたちとの距離をつめられていました。自分はというと一歩踏み込めず、情報収集する感じで終始しがちだったので、その点を反省。

撮影現場は別次元!

僕が自宅でやっている撮影が草サッカーだとすると、鈴木心写真館で繰り広げられているパス回しは、当然ながら、プロサッカーリーグのそれだった。

ライトの位置の調整、ご家族の立ち位置の組み方、コミュニケーション、平面構成などが、心さん、平山さん、谷口さんの阿吽の呼吸で次々と決まっていき、撮影が終わると「どんな写真がでてくるか楽しみ」という状態になっている。

また、心さんは短時間の撮影のうちで、信じられないほど細部まで見ていらして、恐ろしかった。例えば、お子さんに質問が集中していると、お父さんが他のことを考えはじめて魂が抜けたような目になることがある。すると、すかさず心さんはお父さんに質問を投げかけて、魂をよび戻す。こういったことが人数が5~6人と増えても同じように行われている。

一人一人の表情をチェックし、チームで雰囲気を作り上げて、一気にまとめあげる。コミュニケーションは変幻自在で、撮影はとても丁寧。それでいて、とにかく早い。参考にならないというか、できないというか、でもそれを肌で感じられたことが一番の収穫。

「お客様らしい瞬間」を提案する写真

写真館のワークショップでは、「表情」が際立つような影の配置とグラデーション、構図、組み方、顔の配置などを教わっているが、まさにその生きたお手本がモニターに出てきた。お顔とお顔がギュッとくっついていることが一つのポイント。

その一方で、顔が下をむいていたり、顔と顔が大きく離れていたりするような写真が「あえて」セレクトされて出てくることも。ただ、面白いのは、複数の選択肢がある中で、その「あえて」セレクトされた写真がまたよくて、実際にそれが購入されるということが多々あるということ。

その日、僕が一番感銘を受けた写真も、お母さんが二十歳になるお子さんの肩に手をおいて下を向いている写真だった。顔はよくみえない。でも、表情は伝わる。

お客様自身が、真っ先に選んでくださったのが左上のお写真。

心さんはワークショップで「写真に正解はない」「伝わる写真がいい写真」とおっしゃっていた。よりよく伝えるために、時にはあえてスタイルを崩すことがある、と。写真は自由。スタイルはあるけど正解はない。

写真がうまくなる秘訣は、写真以外にある

イベントに出店されていたハダシランドの三由野(みよし・なお)さんいわく、「フォトグラファーは機械(カメラ)と身体を往復して撮影していくからこそ、トップレベルになるほど身体的な感覚に敏感になる。心さんはまさにそう」。

ハダシランドでは裸足になって運動することで鈍くなった感覚を呼び起こし、身体性を取り戻そうとしているそう。裸足になって遊んでみたら、わかるような気がしてきた。

鈴木心写真学校のオンラインサロンをやっているDiscordには「#アンチエイジング」や「#音楽」などのチャンネルがある。運営の山田さんに聞いてみると、あれも身体的な感度をあげてよい写真を残すためにやっているとのこと。

ハダシ、ランニング、美容、そして写真。点と点がつながって線になった瞬間。自分も参加してみようと決意。

「現場」とつながるオンラインワークショップ

イベント撤収後のカフェでは、心さんが「写真館はお祭り。楽しい場所。だから緊張しない」とおっしゃっていた。半纏、腰掛け、提灯、そしてあの盛り上がり。確かにそれは日本人のDNAに刻み込まれているものだ。これもまた身体性のひとつだろう。

自宅に帰れば、居間にグレーバックを設置して一人で撮影する。鈴木心写真館とまったく同じことはできないだろうが、あの場で体験した楽しさに近づくためにできることは何か。

やるべきこと、できることはたくさんある。まずはハダシの兄貴にしたがって、厚底スニーカーを捨てるところからはじめようと思います!

写真:鈴木心

ご自宅から始められるスタジオ撮影

あなたの街で、たのしい写真体験!

鈴木心写真館は通年で全国ツアーを実施中。お近くの開催地のほか、旅行がてらにも気軽に遊びにいらしてください。

現場では、撮影者へのご質問も大歓迎。同日開催の鈴木心のやさしい写真教室では、すべての写真における「もっと伝わるいい写真」の撮影テクニックをレクチャーします。鈴木心とスタッフ一同、心よりお待ちしております!

最新のイベント一覧はPeatixで!

(写真:谷口ひさえ、編集:山田友佳里)


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