自分らしさってなんだろう?
それがシンさんらしいところだよね
というのは、見捨てる言葉だと思ってる。大学時代に付き合っていた彼女が別れ際に「すごい良い写真を撮るんだから、良い人間であることにこしたことないじゃない!」という強烈な言葉が僕の地底にはまだ淀めいているから。
写うまベーシックなどでも、よく出てくる「〜らしさ」というのは、世間一般でいうプレッシャーになる唯一性とは似て非なるものだとおもっている。ゆえに
人と違うところ
そのすべてが自分らしさ
と伝えるようにしている。競争じゃない、並列。並列は横並びなわけだから、同一ではない。かならず人には物語がある、文脈があり生い立ち環境がある。つまり「差」がある。それが並列になったとき、一人ではこえられない何かをずっと超えてきた。ドラえもんも、桃太郎も。
救世主、あらわる
では、そのシンさん性を否定することになぜ共感するか、それはシンさんらしさを熟知しているからこそ、それを拡張するための助言だからだ。これが聞く耳を持たない人間には、苦痛になるが、柔軟な人間には、ヒントになる。
瞬発的に辛いかもしれない、でも、辛さは一瞬だ。辛さを反転させれば、推進力になる。格闘ゲームでもある、捌(さば)き、流し技。相手の力を利用して、自らのチャンスに変換する。自然界には重力という無限の力があるそれを利用して、地球上のすべては成り立っている。
昨日、ひさびさに恵比寿のバーに行った。トラック。そこで、ご存知の方もいらっしゃるかと思うが、写真館の窮地をすくった流浪のマーケッターが来てくれた。昨日は3つの疑問があった。
アルコールで意識を飛ばして、心にたどり着けるか?
ギャラが生き甲斐の生態系の理解
社交性の獲得する意義
この疑問を解決できるのは、シンさんを熟知した、この人しかいない。
孤独を超えて
では解答。
普段ほぼアルコールを飲まないけれど、本気で飲むならウイスキーストレートが好き。理由は? 薄まってないから。自我を飛ばすことができたか、と言われれば、できたような気もする。
最後タクシーに乗って住所を伝え、そのままベッドに入り、どうやら配信をしていたようで、夢の中ではその配信が続いて、とんでもないことになっていた。夢と現実が続くぐらい、おもしろい体験はできた。3杯で。
ちゃんと朝からジョギングも、大失敗のよもぎ蒸しもしたし。課題レビューもちゃんとこなした。何度もいうけど、僕はギャラなんてどうだっていい人生。だからいつも会社は傾いている。一寸金のために生きたこともあったのだろうか? フォトグラファーとして稼いだ一年の最高額は5,500万円、1円も残ってないし、ギャラ交渉を積極的にしたこともない。言われた金額でやる。あとは、良心的な金額でやる、ボラない。だから、儲からない。そういう人生。
でも一方で、マージンを抜けるだけ抜く生き物もいるし、法外な金額で請求する輩もいることは知っている。でも自分ではできない。理由はわからない。あるとすれば、お金自体に魅力を感じてないのかもしれない。結局仕事へのやりがいを見出せるか否か、そこっぽい。そこは割り切って付き合うしかない。経営者はつらい、そして孤独だ。僕はパーティとか行けない、行かない、話せない。そういう人間。社交性はゼロで、できるかぎり一人でいたい。だから写真館での姿はあくまでお仕事で、自分の社会課題を解決するためには、仕方がない、そうやってここまで来た。
世の中のほとんどの人は僕のことを理解できない(しなくていいと思う)し、いらない期待を背負いたくもない。営業活動も名刺交換もできればしたくない、そんなのなくなって覚えるだろう、連絡できるだろうし。ほんとに会いたかったら。
とはいえ、一般の人と話ができないというのもどうなんだろうと思い、話を合わせる、みたいなスキル身につけた方がいいかなぁとか、そういう人たちと話す機会設けた方がいいかなぁとか、ちょっと凹んでみたりもするんだけど、ばっさり、あんたには、無理と。あんたのアティテュードに向かっていく、それが魅力だから、やめろと。うん、わかった。
という一通り、苦悩と、悩みを通過し、展望を得た夜だったわけで、今日はとても気持ちよく生きていこうと思うわけです。さらば、昨日までのシンさんよ。よろしく、今日からのシンさんよ。
ほんでは、みなさんも適度に悩み、飲み、知り、生きる、日々、お過ごしください〜!
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(写真・文:鈴木心、編集:山田友佳里)