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音楽と写真が交差する瞬間

先週のアフタースクール(鈴木心写真学校オンラインサロンのオンラインオフ会)ではひょんなことから初キスの話になり、そんなことを写真を通じてみんなで笑いながら話せるひとときは、電話の向こう側でおもわずクスッと唸ってしまう幸せな時間でした〜。

が、色気とエロの話になると、とたんに小学生レベルに。そうか、子供がいても、そういう視点は持たないんだなぁ〜なんて、客観的に拝見、発見もあったり。

性の話は、見た目、快楽、心、いろんな要素が入り混じってくるから、豊富な経験から導き出された持論か、客観的な論理がないと、いまいちピンとこないのかもしれない。

なにより、どれだけ言葉に関心をもってないか、ということもあらわになったり。

んで、毎回おもうのは、写真だけに興味もってればいいのかということと、写真に必要な知識は写真以外の知識、さぁどう手に入れようか(と、何度もお伝えしたような)。

そいでちょっと試してみようと。

なんで最近鈴木は街角でテクノしてるんだ、と。その心理はおいておいて、テクノの聞き方を説明しないといけないのかもなぁ〜なんて。

音楽を細部で捉えると広がる新たな世界

いままで音楽をばくっと音楽とか歌詞だと思ってきた方々には解像度が別次元の話でありながら、普段の音楽の聞き方も変わるので、ぜひに。

音楽というのは、

音の高いところから、低いところまでがあり
それが時間という横軸に進んでいく

電車からの眺めみたいなものです
時間がない音楽はない

歌詞というのも歌だし、歌にもかならず音程がある音域がある
それを言葉としてメロディとしてきいている

じゃあドラムは?シンバルという高音からバスドラムという低音、その音程を奏でているし、同時にリズムという時間軸を刻んでいる

もっと細かくみてみよう。

みんながノる、バスドラムの音とがある、それにも、高さとなっている時間軸がある。なんなら、

  • 音が立ち上がる時間 アタック

  • 音が減衰する時間 ディケイ

  • 音が持続する時間 サスティン

  • 音が減っていく時間 リリース

でADSRなんて呼んだりする。

テクノミュージックのススメ

テクノ、とくにミニマルテクノは、その音の、ADSRを感じ、音同士の高低差の相対性(コントラスト)に快感を感じるもの。歌詞やメロディではなく、純粋な、音の質にふれるジャンルである。

それがゆっくり、変化していき、気づけば起承転結がある、そんなゆったりとした時間を、クラブのような大きな場所で、反響を含めて感じる体験なのです。

音源から発生する音よりも、はるかに空間の反響が表現し、鼓膜をふくめて、僕たちは共振することでそれを音だと、音楽だと体感している。

で、楽器はとてもアナログな幅の広い波形をしているんだけど、電子音楽は、ここだけ!と音の幅である周波数帯をしぼり、必要なところだけを組み合わせていくので、製作者が観衆の鼓膜、そして脳の痛覚をダイレクトに刺激するのが電子的。

よくいわれるのは、最近の流行りの音楽でも、人間に聞こえずらい、しかし脳には快感に感じる周波数帯のノイズを薄く入れておくと、常習性が生まれる、なーんてね。K-POP とか怪しいもんですよね、子供が踊りながら、シャブ中になっちゃう。

さてさて、そんな中でも、シンプルに体験していただける、音質と残響。

このエレン・アリエン(ellen allien)の曲には数えるしか音が入っていない。とくにバスドラムは何個鳴っているかな。バスドラム同士が奏でるリズムや歌がある。そのほかにも遠くに広がるお風呂のような音や、主張してくる、流れる音。

音の風景を旅する

目を瞑って、その空間を想像してみてほしい、一体どんな風景が現れてくるだろう。自分次第で街にも、宇宙にもなりえる。いや、もっと小さい小さな世界だろうか。

何度聞いても新しい音の発見がある。それはまるで写真を眺めるときのように。聴き切ることのない、深い世界。そう、もう音楽をきいているんじゃなくて、音色を聞いている、音の音色を感じている。

写真において、光を見つめ感じるように、テクノは、写真から光へ、音楽から音へと、一歩踏み出すきっかけになる。楽しく、わかりやすく。ぜひ、お時間あるときに〜(最低Airpodsくらいで聞いてほしい〜カーステレオとかでもいいかも!)

更新中のYouTube再生リストもぜひ!

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(文・トップ写真:鈴木心、編集:山田友佳里)

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