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はやい!うまい!楽しい!鈴木心のレタッチ時短テクニック!
「RAWデータを現像してみたけど、どこから手をつけたらいいかわからない」「結局JPEGのままでいいや、と思ってしまう」
そんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか?
写真を魅力的に仕上げるためにレタッチは必要ですが、時間をかけすぎると、肝心の写真を撮る時間が減ってしまう のも事実。
そこで今回は、僕が実践している 「時短で直感的に仕上げるレタッチ方法」 を紹介します。
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なぜRAW現像が難しく感じるのか?
RAWデータには、無限の可能性があるからこそ、どこを目指せばいいのかわからなくなる ことがあります。
僕自身も、フィルム時代にいろいろな現像手法を試しながら、写真の仕上がりを模索していました。
しかし、あることに気づきました。
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「見る人にどう伝えたいのかを意識すると、仕上がりが明確になる」
目的がはっきりすると、レタッチの方向性も決まり、迷う時間がなくなる のです。
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Capture Oneでの流れるようなレタッチ術
今回は Capture One を使って、僕が仕事で実践している 時短レタッチの流れ を紹介します。(※Lightroomを使っている方でも、基本的な考え方は同じです)
1. まずはインポートの時点でリネーム
撮影日をファイル名にする
これだけで、あとから写真を探しやすくなる
2. サムネイルを確認しながらセレクト
レーティング(1〜5)を付ける
「これはいい!」と思ったものに 「1」をつけて選別
迷ったらとりあえず「1」をつけて、あとで見直す
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3. スタイル(プリセット)でざっくり方向性を決める
Capture Oneの「スタイル機能」を活用
Instagramのフィルターのように、いくつか試して 「これがいい!」と思ったものを適用
細かい調整はあとから行う
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時短のコツは「流れに任せる」こと
「細かく調整しなきゃ」と思うと、レタッチが遅くなります。
でも、写真って 感覚的に「いい」と思えた瞬間が大事 だったりします。
だからこそ、僕は以下の方法で仕上げています。
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まずはスタイル(プリセット)を適用する
ざっくりと明るさを調整する(Qキーを押しながらトラックパッド操作でサクッと)
ハイライトとシャドウをバランスよく調整
全体の色味を見て、最終調整を行う
こうすることで、「気づいたらレタッチが終わっている」 という感覚で仕上げられます。
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細かい仕上げのポイント
Capture Oneの便利な機能をいくつか紹介します。
1. ビネット効果で写真を引き締める
画面の四隅を少し暗くすることで、視線を中心に集める
コマンド+シフト+Cで適用し、シフト+Vで他の写真にも一括反映
2. 明るさ・コントラスト・色味の調整
明るさ → Qキーを押しながら調整(全体的なバランスを決める)
ハイライト → 空の色を出したいときに調整
シャドウ → 被写体のディテールをしっかり見せたいときに調整
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3. 色味の決め方
いくつかの写真を並べて、一番しっくりくるものを選ぶ
Capture Oneなら、スタイルを比較しながら選べるので便利
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「時間をかけずに、写真の魅力を最大化する」
レタッチは、時間をかけすぎると 「自己満足の世界」 になりがちです。
でも、写真は 「見る人にどう伝わるか」 が一番大事。
だからこそ、「流れるようなレタッチ」 を意識して、最小限の時間で最大限の魅力を引き出すことがポイントです。
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まとめ
RAW現像は「ゴールを決める」と迷わなくなる
Capture Oneのスタイル機能を活用して、ざっくり方向性を決める
明るさ・コントラスト・色味は最小限の調整で仕上げる
見る人に伝わる写真を目指し、自己満足に陥らない
レタッチに時間をかけすぎず、撮影そのものをもっと楽しみましょう!
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鈴木心YouTube|【時短】もう迷わない!流れるようなレタッチ術。より
(写真と文:鈴木心)
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(編集:しまづこうたろう)