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むしろこれから。GR3の時代。

GRとともに増える写真の楽しみ方

こんにちは、鈴木心です。街中でも、SNSでも、リコーGR3を手にする人が増えてきました。GR3GR3Xなどの特徴を取り上げた動画なんかも多いですよね。

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例えば「小ささが素晴らしい」「性能が優れている」といった視点。やっぱり小さいって正義なんでしょうか?

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仕事カメラと趣味カメラの違い

僕自身も思うんですが、ソニーやキャノンのカメラってお仕事カメラ感が強い。趣味として気軽に持ち歩くには、やや重く、がっちりしすぎています。一方で、GRのような小型カメラにはその真逆とも言える魅力があります。

ソニーA7Sのようなカメラが完璧な性能を追求する一方で、GRはその佇まいが格好いい。無駄がそぎ落とされたデザインに、愛着が湧くんです。

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28ミリのちょうど良さ

GR3Xの40ミリという選択肢もありますが、正直言ってこのサイズのカメラには少し不釣り合い。僕が思うに、やはり28ミリが万能。風景もスナップも対応できるし、寄りたいときにはしっかり寄れる。

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画角の広さを活かせば、日常の何気ない一瞬を切り取るのにも最適です。GRの28ミリはただのスペックじゃない写真の可能性を広げる選択肢だと思うんです。

GRが見せる哲学的な価値

GRを語るとき、小さくて軽いという物理的な要素より、さらにもっと深い価値があります。それは、使い手の考え方に寄り添う道具であること。GRは、ライカのような所有欲を満たすカメラでもなく、ただのガジェットでもありません。

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シンプルなデザインに、使い勝手の良さを包み込んだこのカメラには、日本的な民芸品のような魅力があると感じます。何十年たっても色褪せない道具、それがGRなんだと思うんです。

お仕事カメラの選択

僕がお仕事で使うカメラは、フジフイルムのGFXやソニーA7R5が中心です。ただ、GFXはまだ広告の現場では少し不安があります。ピントが甘くなることがあり、大切な瞬間を逃してしまうことがあるんです。

一方、ソニーA7R5は信頼性が高い。高画素と色の深みが必要な仕事には、こうしたカメラが最適です。なので、バックアップとして持っていきます。

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しかし、それとは別に、日常を撮るためのカメラとしてGRがある。この二つの役割は、明確に分かれています。

ライカを通り過ぎて見えるもの

ライカも魅力的ではありますが、僕にとっては通り過ぎた存在です。ライカは所有欲を満たすカメラですが、性能や機能では他メーカーに一歩譲る部分が多い。GRのように、共に過ごす時間の長さや実用性に優れたカメラの方が、結果的には深い愛着を持つようになると感じます。

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小さなカメラがくれる自由

GRの小ささは、ただ便利というだけではありません。このサイズ感だからこそ、言い訳できないカメラとして自分を試すことができます。カメラを持つことが億劫にならず、どんな場面でも使える。28ミリという焦点距離は、その自由さをさらに広げてくれます。持ち歩ける相棒として、これ以上の選択肢はないかもしれません。

未来への期待と課題

GRシリーズの次世代機種に望むのは、フォーカス性能の向上と耐久性のさらなる強化。それ以外はほとんど完成されています。手ブレ補正などの機能もすでに優秀です。ただ、GRの魅力はスペックでは語り尽くせない部分にある。

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デザインや操作性、そして手に馴染む感覚。これらが一体となって、GRというカメラの価値を作り上げています。

生活に寄り添う道具として

キヤノンやソニーが性能を象徴するなら、GRは日常の写真というひとつの哲学を象徴する存在です。それは、カメラという道具の原点を思い出させてくれるものでもあります。

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GRは生活に溶け込むカメラ。豪華さや派手さではなく、静かに使い手の日常に寄り添うカメラなんだと、僕は思っています。

鈴木心YouTube|むしろこれから、これからがGR3の時代。より

(写真と文:鈴木 心|お写真:わが、ふるさと〜福島〜)


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(編集:しまづこうたろう)

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