写真は読みものです! 鈴木心の朝の写真道場inグッドデザインカンパニー #3
隔週月曜、朝7時から。全5回開催、鈴木心朝の写真道場inグットデザインカンパニー!第3回目は「写真を読み物として理解」していきます。
第2回目の復習はこちら
写真は何物なのか。
前回までは技術的なことを中心にお伝えしてきました。第3回目は『写真を面白くする』ための作業に取り組みます。
『写真は~する物です』
「好きなフォトグラファーや写真は探せましたか?探した中で心に刺さった1冊や1枚から写真を読み解いていきましょう」表現するもの…? 創るもの…? 生み出すもの…? 考えるもの…?
「正解は『写真は考えて・伝えるもの』です」
「1枚の写真には撮った人やフォトグラファーの想いがある。撮影者のことを考え、写真を紐解くことが大切」なぜ紐解く必要があるのかというと、「撮影者が残してくれた手掛かりを紐解いていけば、自分でも同じように撮れるようになる」からです。撮影者が何を思って撮影したのかを考えることが、私たち見る人の役目なのです。その解釈は人の数だけあっていい。
手掛かりを探そう
撮影者の選択には必ず理由があります。意図をくみ取るために、今までの課題で学んできた内容を活かし、技術的な情報を読み取ります。以下の項目に沿って、1枚の写真を読み解きましょう。
・焦点
→なにが要点か
・構図(被写体までの距離)
→焦点を中心に周辺の情報|意味が配置されているか
・正面|水平垂直
→意図的な演出がないか
・時間(シャッタースピード)
→記録する時間軸の長短の意味
【課題3】写真を読み解き、トレースした写真を撮る
今回の課題は「好きな写真家・写真集から2点選び、写真の情報を読み解いてトレースする」こと1枚の写真から情報を読み取り、読み取った情報をもとにどこまで再現できるか挑戦していきます。
実施例1:物撮影!
1.参考写真の情報を読み解く
2.読み解いた情報をもとにトレース撮影する
※安村崇さんの写真を参考に、受講生が撮影した課題。撮影場所を探し、似たような状況を再現。
受講生コメント「想像したよりも後ろに引けず、下がれず、テーブルの光沢もあって事前にシュミレーションしていた高さ・パース・距離・照明で撮影できなかったのが反省点」
実施例2:風景撮影!
中には、ロケハンで同じ場所を探しあてた受講生も。写真を読み解き、撮影を繰り返しているうちに、レンズの違いや対象物との距離、光の入り方から太陽の高さにも気付きます。
・写真をきっかけに『なんで』を考えられるようになってほしい
・11人がそれぞれのフォトグラファーが生まれることが目的!
・量ではなく、質で勝負した1枚を!
さらに写真を読み、再現する課題の精度にむかって、第四回につづきます!
写真の読み方、、、、といえば!
本は読んだ!でももっと知りたい方は、鈴木心写真ワークショップへ!
1、法人主催の場合は1時間1人5000円で五人以上で開催することができます。習熟度を充実させるために、開催人数上限は10人。開催回数は3〜5回とさせていただきます。開催時間は応談可能です。
2、個人主催は朝のオフラインサロンへお申し込みください。学生スタジオマンは割引です。学校の授業や、サークルやイベントなどでの学生主催の場合は詳細ご相談させていただきますので、いずれも鈴木心写真館へメールにてご連絡ください。suzukishinphotostudio@gmail.com
文:加藤あやな
「綺麗だな~と思って眺めていた写真も、分解していくと写真家の意図が見えるように…」フリーランスのライター兼エディター。ブログマガジン【タノシイアラサーノススメ】では旅・グルメ・エンタメ情報を中心に「日常がちょっと愉快になる情報」を発信しています。
写真:さいとうさおり