メイド イン コオリヤマ
2014年より地元郡山の酒蔵「仁井田本家」と一緒に酒蔵を作る仕事をしています。今風にいうとブランディングです。無農薬無肥料、天然水のみで作られた日本酒はこれ以上ない純粋な日本酒。16代が水を守り、17代が蔵をまもり、当代18代は田んぼを守る。そんな信念の元に、次の19代が継ぎたくなる蔵へ、そしてお客様が訪れたくなる蔵へするために、商品企画、開発、デザイン、広告、イベント運営、ユニフォームから建築計画、スタッフのキャスティング、すべてに参加して一つ一つを一緒に作り上げてきました。
そのいままでの集大成となるのが先日発売された雑誌Pen+ 〜メイドインジャパンを世界へ!〜 所属してから新商品と新デザインが立て続きなかなか商品群の全体像を伝えずらかったのですが、この特集では明快に蔵の理念と新しい商品群、そしてイベントへの取り組みを整理して頂いています。
鈴木心の活動理念は、共育です。人は教えることで最もよく学ぶ。ギリシアの哲学者セネカの言葉通り、自身が理解をしていないと他者には伝えられない。そして、他者の価値観に翻訳しないと自分の言葉は伝わらない。お互いの価値観を尊重し教え、教わりあっていく。その接着剤が共育です。
仁井田本家も同様に、
良い水は良い田をつくり
良い米は良い人をつくる。
本誌で使われている写真のほとんどは実は僕が撮影したものではありません。自分がいた会社の先輩、そして、鈴木の写真のワークショップの卒業生たちです。本誌の最後にはそのクレジットが掲載されており、先輩の二瓶さん、とともに、小山、菅、の名前も掲載されています。
先輩と卒業生と、写真とお酒と。そんな様々な接点が誌面でつながる機会をくださった大西編集長、そして大西編集長との出会いを作ってくださったNIGOさん(の号もたくさん撮影させていただきました)。写真の仕事につくづく生かして頂いていると実感する機会でした。本当にありがとうございます!写真もお酒もメイドインコオリヤマを世界に!仁井田本家とのプロジェクトもまだまだ続きます。