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変化するレタッチの役割

こんにちは鈴木です!
レタッチといっても実は2つの意味があり

1、かつては、レタッチャーが写真を加工したり合成したりすること

2、いまは、RAWデータを現像仕上げすること
広告業界では1を「レタッチ」、2を「現像」と呼んでいると思います。

僕はずーっとレタッチしない主義でした。

撮影こそ、写真家の仕事でレタッチはレタッチャーがするものであると。これは藤代さんが暗室作業は極力しない、というポリシーを借りており名だたる写真家たちこそ撮影は撮影者が、仕上げは仕上げ屋が、とプロとプロの相乗効果でより良き作品になるという分業化が根本にあるのです。

変わる、定義

ではいつから、どこから、この考え方が通じなくなってきたか、僕に取っては比較的最近ですが、実はゆるゆると変化してきていました。一番のきっかけは、スマホカメラとインスタの組み合わせでした。インスタは写真がいぃ〜感じに見える、見せれるというのがプラットフォームの特性で、

  • 正方形であることで、構図の平面構成の障壁が減り、真ん中におけばなんとかなる、正方形フォーマット特有のイージーさ

  • しょぼいスマホカメラでもエフェクトでイぃー感じになる

この2点がスマホカメラの「ボケない」弱点をカバーし、リアルタイムに自分の生活を自慢するコミュニケーションツールへと進化していきました。
インスタがおもしろいのは、写真じゃなくて、写真をアートから、コミュニケーションツールに徹底的に変換した点にあると思います。

そしてRAWも変わる

インスタからカメラつかってみたい勢でも承認欲求の向上心が高い方が手を出したRAWデータは現像する障壁が高く、工数が増えますが、さらにレンズの「ボケ」を加わることで、どーでもいい写真が、もっとどーでもよくなくなる、ことができます。じゃあこれは、エフェクトなのか?というと違う、現像でもない、そして得た言葉が、レタッチだったのです。

海外ではなんというか?

われらがCapture Oneでは(鈴木心や写真館、ワークショップではCapture Oneをフル活用しています)パラメータを調整して最後に押すボタンはやはり、「develop(現像)」なのですが、作業のことは「photo retouch(修正)」になる。現像は修正作業の一部なのです。

インスタはじめて何年め?

先日Twitter使用歴が10年をこえたことに軽い衝撃をうけ、、、、、、あれはいつだったろう、高校生たちに写真をおしえていたときに、Twitterはゴミ溜めですよ、、、、と、教えていただき、ああ、これがおやじか、とはっとして、インスタを使い始めてみました。それが、写真館インスタのはじまり。あれはいつだったろう。それから自分のインスタを始めたのは多分、2、3年前だったような。

インスタの影響をうけるおやじ

そんな中で、iPhoneのHDR拡張されたjpgってこんなにハードに調整して大丈夫なんだ!スマホ画面でみると、紙でみるののレタッチ加減の映え方が全然違う!と目から鱗で、iPhoneアプリのPhotoshop(すごい優秀)をゲームの様に電車にのってはレタッチ、レタッチと繰り返していました。そんなノウハウを普段の撮影にぶっ込んだらどうなるだろう?と思いCapture One の「スタイルと」いうプリセットの優秀さにひっくりかえり、今日に至るのでした。

ざざざっと横断してしまいましたが

いまレタッチといわれている写真の加工は、写真表現の1つです。これによって、あなたが伝えたい雰囲気を纏うことができる。いわばお呼ばれして裸では行かないでしょう?あなた、という本質は変わらない。でも他者がいる場所ではTPOを合わせる。そうすれば、コミュニケーションはスムーズでしょう?レタッチだって、撮影だって写真はいつも受けて目線、たかが、そんなものなのだと。
ということで、何が言いたいか?というと、レタッチワークショップ始まるよ!ということです。いまだにjpgでカメラエフェクト!?RAWって何?そんな初歩の初歩から始まります。これをきっかけに皆さんが自分の洋服を纏えるようになったら、より写真を楽しんでいただけると思います。

と大阪〜徳島の高速バスよりお届けいたしました。良い週末を〜!

※このコラムは、鈴木心写真学校のオンラインサロンへ投稿されたものです。サロンにご参加いただくと、毎日最新記事をご覧いただけます。


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