写真という言い訳がくれた、新しい一日
ひょんなことから発見した愛知県犬山にオープンするラーメン屋さん。内装も仕上がっていない、インスタに載せられていたそのお店のラーメンを見て、一言、綺麗だな、って思った。
そして案内されたプレオープン。弾丸で行こっかな。でもただ行くだけでもな、なーんて思い、DMをしてみる。メニューとかインスタに載せる写真を撮らせてもらえませんか? その代わりに、ラーメンをいただけたら、と。そう
写真は言い訳です。
大学生の時は、全国を旅する言い訳に、全県の可愛い子を撮る。と。時には、全国の廃墟を巡る、と。そして海外に住むと。すべて、周りには、写真を撮るため、という、言い訳をしてきた。
ご快諾いただき、早朝からお店にお邪魔して、撮影をさせていただく。一つ一つへのこだわりをお聞きしながら。開店1時間前、スタッフさんが出勤。この日がオペレーションも初めてだそう。
それぞれが、自分で考えて動いていく。店主に質問をしていく。あ、この感じ、どこかで、、、、、。出張写真館!こんな感じなんだ、とサポート参加者目線で見えてくる。あと30分。ちょっと間に合わないかも、、、。撮影はおいておいて、自分も開店準備を始めていた。整理、掃除、そして打ち合わせ。ホールならできるだろう、洗い物ならできるだろう。
そんな軽い気持ちで、手をつけたら、楽しくなってきちゃって、お客様をお迎えしたり、案内したり、と撮影そっちのけで、やりたい放題。なんだろ、この懐かしい感覚、、、、、。マクドナルドのバイトいや、違う。学食だ。大学の学食のバイトの時の。
まっすぐに、突き進む時間
大学時代、学校に住んでいた、という逸話が勝手に作られている。授業で寝て、撮影して、学食でバイトして、夜は部室の暗室で現像と、プリントをする、そんな毎日。だった。誰もいない暗室で一人、プリントするのは楽しかった。大学は小高い丘の上にあって、早朝の空気が住んでいた。眺めもよかった。
みんなが寝ている間に、やっていることは、確実にみんなよりも成長している証だから、飲みにも、遊びにも行きたくなかった。写真だけしていたかった。そんな時期。
できる限りバイトの時間を削ぎたくって、締めの作業と賄いを食べるだけ、そんなでも歓迎してくれた。締め作業は洗い物を率先して担当した。ここが終わらなきゃ、帰れないから。だから自分が一手に引き受けて最速で終わらせる。あのときの感覚。がふと頭をよぎった。
終わって、また始まる
帰京の時間。もうすこしお店を手伝えたら、締めの時間まで入れたのに。そんな後ろ髪をひかれながら犬山を出発する。今度来たときは、あのチームワークはどう成長しているのだろう、店主の震える手は、安定しているのだろうか。お客様は。なーんて思いを馳せながら、ぐっすり眠って、東京に着き、写真道場が始まる。
いつも新しい出会いの繰り返し。写真と出会って本当によかった。それもあの学食の大学のおかげなのか、と振り返る、時間だった。そしてまた今日から新しい一日が、はじ、まる。
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(写真・文:鈴木心、編集:山田友佳里)