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鈴木心のレタッチQ&A #21−30

来たる5月9日ワークショップ参加者の方々から頂いている質問を片っ端かたお答えするシリーズ第3弾。ありがたいことに予約満了!あとは当日受付となります!

さて、早速いってみましょう〜!

Q21、仕上がりと現物との差(現実との乖離)を、どんな基準で許容しているのかを伺いたいです!

根本的な考え方として、現物と写真には差がある、という認識です。その差をいかに楽しめるか、楽しんで頂くかを大切にしています。基準があるとすれば鑑賞者が取り残されていかない程度、そして、理解しすぎない程度です。

Q22、写真家、レタッチャーのデジタル現像における哲学を知りたく。私はノーレタッチの撮って出しが結局一番理想と思うこともある為。

RAWデータというのはそもそも加工前提のデータですから、インスタ(エフェクトがデフォルトの)時代に、撮って出しが一番良いということはないです。だとすればそれはカメラメーカーの色が自分の色だと言っているに他ならないですから。

Q23、フィルムカメラで撮影することが多いのですが、現像に出す際好みの仕上がり(色味など)を伝えるのが難しく、いつも自分で調整してしまいます。

レタッチャーと同じで、自分と意思疎通ができるプリンターさんをお願いするべきです。レタッチャー同様に一つ一つ対話と制作を積み重ねて行く中でお互いの呼吸が読めるようになってくるので、量、そして言葉を大切にしていきたいです。

Q24、超がつくほどの初心者なのですが、魅力的に見える色補正のやり方があれば教えていただきたいです。

無理せず、プリセットを使いましょう!

Q25、相手が喜ぶレタッチはなんですか?

被写体の気持ちを汲み、鑑賞者には見えないもの

Q26、Lightroomを使っているのみなので、実際にプロの方がどのように使われているのか拝見させていただきたいです!

ごめんなさい!14年来のCapture ONE派です!スマホはLightroomです!

Q27、レタッチといえばネガにエアーブラシの職人技時代から見てきましたが、今はレタッチや色補正にもトレンドがあると思います。今のトレンド/これからのトレンドは?を知りたいです。

それは各ソフトウェアのプリセットを見るとよいと思います。一時期流行ったポラロイド感や、ミニチュア観は影を潜め、いまはもっぱらネガフィルムやクロスプロセスが主流ですね!

Q28、露出の過不足の自然な補い方、見たそのままの雰囲気をいかに出すか

露出は部分的にマスクを切ることが多いです。みたそのままの雰囲気ってあるんでしょうか。肉眼は2つの眼をつかって、写真は一眼です。その2つを一緒の雰囲気としないほうが、写真らしさ、写真の楽しさがみえてくると思います。

Q29、RAW現像を求められても、データが重く彩度調整など必要なので、JPEGを少し調整して納品してばかりいます。RAW現像のメリットは何でしょうか。

補正の可動幅が広いことです。jpegではみえない明るいところや暗いところの再生することもできますし、色の振り幅にも強いです。全く加工しないのであれば、圧縮を極力しないjpgと見た目はかわりません!

Q30、部分的にレタッチする際に境界が分かりにくくするコツなどがあれば知りたいです。

これ、僕も一番苦手なところです。なので、ざっくりやるというのが僕の答え。暗室作業って手でできることしかできないので、ブラシをおっきく、輪郭甘くしてざーっくり。合成のときなんかは、それぞれの写真の整合性が取れていれば、ざっくりでもそれなりにハマるとおもうので、撮影時はそこに気を使います!

最後に!イベントいけないんだよなぁ、とか復習しておきたいあなた!

撮影のガイドブックの作例にがっくし、きてしまうあなた!

鈴木心写真館って一体なにもの、、、、、、ってあなた!

写真は技術と感性でできている。その技術部分をそっくり真似してみれば、わかる。一番大切なのは、感性が大切なんだって。

ではまた!





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