写真集が売れない時代に、なぜ写真集をつくるのか。
新しい写真集を作りました。
みなさんがお手元でプリントし、つくることができる、そして撮影データを自分で加工することもできる。手ざわりもあり、学びもある教科書のような、実用書のような写真集。それが「YouTube写真集」シリーズです。
コマーシャルの仕事をしていたときは、いろんな場所や人を撮影するために全国出かけていく毎日だった。写真館はその真逆で、各地からのお客様をお迎えする。
取材先でお見送りされていた身だったのに、いつの間にかお客様をお見送りする立場に。それはきっと写真だけではなくって、自分の人生もそういう段階にはいったんじゃないかと、ふと思う。
前の世代に追いつこうと必死になっていたが、いつの間にか次の世代の応援をするようになる。原始より、生命は、育てることがその宿命であり繰り返しだった。だから僕たちも、育てる、そしてその中でまた自分を知ることになる。生きるとは?と。
写真は被写体がいなければ始まらない。
名古屋での出張写真館のお客様が、いつのまにか、タッグを組み作品をつくるパートナーに。良きせぬ出会いが、形になる。
デジタル写真は形がない、それは出会いも、同じだ。しかし関係に写真が会することで、出会いは写真になり、時間は作品になる。SAKIちゃんに出会ってもう1年。上京し、今日も自分の夢に向かう彼女の姿はきっと、みなさんにもあった、あの頃のことを思い出すことになるだろう。
そして、僕たちは、そんなに先のない未来を自己満足に生きようとするのか、はたまた、老木は倒れて若木の養分になるのか、そんな遠くない悲しい未来に、希望を持つことになるだろう。
ポートレート撮影は、撮ると撮られるの学び合い
SAKIさんをはじめとする、鈴木心の作品撮影に出演していただいた3名のモデルさんがOEDZ(オオエドズ|@oedz1603)としてパフォーマンスグループを結成。
バレエをルーツにもち、自在に身体を動かせるモデルさんたちとの撮影やコミュニケーションをとおして、心を伝え合うポートレートを撮りませんか? ただいま3月・4月の申込みを受付中です!
ポートレートを撮る自信をつけたいなら「写うま」!
写真集を見て学んだら、撮って学べるワークショップへ。鈴木心写真学校では、短期間で写真がグッと上達するカリキュラムをご用意しています。
人を撮るとき緊張してしまうのも、緊張させてしまうのも、写真が上達すれば撮影に集中できる。楽しく撮りたいなら、うまくなっちゃおう!
(文章:鈴木心、編集:山田友佳里)