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鈴木心の写真ノート

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写真家鈴木心の写真のこと、言いたい放題です。
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#菊地敦己

フイルム写真よ、さようなら#4「写真集を作る理由」

身近な、大嫌いな写真集僕が写真集を出そうと決意をしたのは、2007年のことでした。大学時代の友人であり写真家の遠藤俊介による『カンボジアの子どもたち』という写真集の出版がきっかけでした。 この写真集は遠藤くんが急性白血病にかかっていることが発覚し、彼が撮った写真をまとめるべくゼミ教授の大石芳野さんが中心となって製作が進められたもの。遠藤くんが亡くなる直前にベッドの上で彼自身によって完成が確認され、その数日後に息を引き取った、運命的な遺作です。 鈴木心写真館の原風景ページを

鈴木心 写真集『写真』のひみつ|アートディレクター・菊地敦己さんの巻

「写真」という名の写真集?2008年に刊行された、鈴木心『写真』。鈴木心が独立した年。先日出版された『鈴木心の撮影ノート』は、以後10年の仕事のまとめ。一方、2008年以前の鈴木心の写真を見ることができるのが『写真』であり、それは後にも先にも、鈴木心にとって、唯一の「写真集」でもあるのです。今日は写真館スタッフゆもとが、その本の出版、そしてデザインをしてくださった菊地敦己さんに会いに行きました。 「出会いは、mixi!?」「鈴木心は元気ですか? こないだたまたまラジオで鈴木