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趣味の写真と、仕事の写真の違い。

スタジオ撮影ワークショップは数あれど、私たちが自分らしさだと捉えているのは、テクニック以上に「仕事としてやるなら何が重要か?」を実践を通してお伝えしていくこと。

現在はだいすき写真館(@daisukiphoto)として福岡を拠点に活動されている松尾晃子さん。学生時代に写真を勉強されていましたが、ご家庭の事情もありまったく別のお仕事をされていたそう。好きな写真を忘れられず、今からでも仕事にしたい!と考えていたところ、SNSから鈴木心を知っていただきました。

写真:鈴木心

ショート動画から、あれよあれよと

個人の範囲で楽しんでいた写真。しっかり学べる方法を探すなか、鈴木心さんが選挙ポスターをレビューするショート動画を見て感動しました。そこからYouTubeを視聴して感動、鈴木心写真館の存在も知り感動。

さっそく『鈴木心写真館のつくり方』も購入し、すぐに「鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ|写真館」に申し込みました。

堂々とパクる!から始まるマイ写真館

まずは鈴木心写真館スタイルを徹底的に真似る! 背景紙はグレーで、ぎゅっと身を寄せる構図。写るすべての方の自然な表情に目が行き渡る写真を目指します。

「守破離(しゅはり)」という剣道の修行の過程についての教えがありますが、まさに「守」(師の教え・型・技を忠実に守り、確実に身につける段階)の意識でひとつひとつ取り組みました。

写真:松尾晃子さんの課題作品

主に、自宅などの身近な環境でセッティング。自分や家族を被写体にして、ライティングチェックをしていきます。フラッシュとソフトボックスではなく、定常光照明・ディフューザーと機材の要素を分解して、光を確実に目視しながら、鈴木心写真館の作例と比較し、影の出方を近づけていきます。

進むのに時間がかかるときもありましたが「高いビルを建てるには基礎工事に時間がかかるのだ」と言い聞かせ、アーカイブやレビューも見ながらコツコツ取り組みました。

いろいろな方を撮影させていただく段階になると楽しみも増し、たくさんの力もいただきました。「撮ってよかった」「楽しかった」と言っていただけるよう、お渡しするお写真も喜んでいただけるよう、そのときの最善を尽くすよう心がけました。そのためには、しっかりとした準備をすることも大事だと痛感しました。

「写真でしか見られない瞬間があるんです」

ポツリとおっしゃった、心さんの言葉。とても印象的で今でもずっと心に残っています。お客様のその瞬間を心さんは引き出し、見出し撮影し続けておられるのかもしれないと感じ、自分もそうなりたいと思いました。

レビューはほぼ毎日で、自分が課題写真をインスタグラムに投稿すると、鈴木心写真学校のインスタグラム(@foto_skool)に動画が投稿されます。

惜しみなくレクチャーしてくださる内容は、毎回抱え切れないほど。質問も浮かばないくらいです。嬉しかったのは、よく「丁寧だよね」と言ってくださったこと。自覚はなかったのですが、とてもありがたく素直に受け止め大切にしています。

ティーチング・アシスタントをしてくださったおおきに写真館(@okini_ps)の寺田さんは、プロフォトグラファーで経験も知識もある方。安心感も大きく、自然と笑顔にしてくださる、明るく面白く優しいお人柄でとっても心強かったです。

写真:松尾晃子さんの課題

東京じゃなくても、鈴木心写真館

ワークショップの終盤、鹿児島で開催された鈴木心写真館のイベントに私と娘と息子の3人で参加しました。これまではオンラインだったので、心さんとはこの日が初対面。すごく不思議な方だと思いました。

撮影が始まるとまた違う心さんが現れて、ほんの数分のコミュニケーションでこんなに素敵な体験と写真をくださることにも驚きました。

撮影後すぐに大きな画面で私たち親子はワイワイしながら撮影データを見ていましたが、その傍にはまた違う心さんが現れて、私たちの反応なども含めてなのか、静かにじっと何かを見極めている?ような様子もとても印象的でした。

終始、何を思い、見て、捉えて、考えてらしゃるのだろうか?と…それは今でも感じており、理解できるようになりたいと思っています。

写真館は、子どもにとっても学びの場。

写真に興味がある19歳の娘が、フォトグラファー側を体験させてもらえることに。私と息子のツーショットを、心さんのサポートで娘が撮影してくれました。娘がシャッターに指を置き、そこに心さんが指を添えてくださる、ある意味憑依体験です。

撮り終わった後に「どうだった?」と尋ねると、「人間じゃないと思った(すごいという意味で)。たぶん普通の人がシャッター切るタイミングとはまったく違うんだと思う。見ているものが違う気がする。自分がもっと写真をやってたらすごさが説明できると思うけど、うまく言えない」とのこと。

帰路の車内はそんな話でも盛り上がり、撮影そのものよりもその体験をワイワイ話す時間のほうが長かった。これこそ鈴木心写真館の体験価値のひとつですね。

写真:鈴木心+松尾さんの娘さん

写真の仕事は、お客様のために撮れること。

体験してみて、テクニックはもちろんのこと、コミュニケーションの大切さを痛感。いかに引き出し、キャッチできるかを意識するようになりました。あまりに目標が高く、とても及びませんが、それがまた挑戦する意欲になっており、自分の目指す方向性は正しいのだという自信と上達意欲をいただいています。

写真館クラスを修了後、基礎に立ち返ろうと写うまのベーシッククラスを受講しました。基礎からしっかりと深く自分のものにして、自分らしい写真を見つけたい。いずれは写真館撮影もできたら幸せです。

写真はいつかはかけがえのない形見にもなり得るものであり、アートでもあると捉えています。1枚の写真を通じてたくさんのことを語れる、子供から大人まで、過去にも未来にも伝わる。そんな素敵な写真をのこしていける人間になっていきたいです。

写真を楽しみ、深く理解し上達していくことだけでなく、生きていくうえで大切なことも惜しみなく学べてサポートしていただける、鈴木心さんはじめ鈴木心写真学校のみなさま、素敵な仲間達に感謝いっぱいです!

鈴木心写真館を、あなたの街で体験!

鈴木心写真館は通年で全国ツアーを実施中。お近くの開催地のほか、旅行がてらにも気軽に遊びにいらしてください。

現場では、撮影者へのご質問も大歓迎。同日開催の鈴木心のやさしい写真教室では、すべての写真における「もっと伝わるいい写真」の撮影テクニックをレクチャーします。鈴木心とスタッフ一同、心よりお待ちしております!

(編集:山田友佳里)

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