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写真がうまくなりたいと思ったらまず最初にすべきこと

YouTube、本当に便利な時代になりました。写真の撮り方を解説してくれるし、気になるカメラを試してくれている人もいる。でも、いい写真って誰が教えてくれるんでしょう? 

いい写真とは、伝えたいことが伝わる写真。写真家・鈴木心が、あなたらしく伝わる写真の撮り方をレクチャーする「鈴木心の写真がうまくなっちゃうワークショップ」、通称「写うま」。修了生・蔵元さんのレポートを交えながら、一体写うまではどんなことをしているのか、お話します。


好きな写真を仕事にしたい方こそ

写うま3期木曜クラスの蔵元がレポートします。
両親が認知症と診断されたのを機に、会社員を辞めました。両親と共に過ごせて好きなことを仕事にできたらと考えたのが写真スタジオです。

簡単ではないのは重々承知のうえで、自分の好きなことを仕事にしたい! と他の写真のワークショップを受講。出張フォトグラファーとしてスタートしてみたものの、どうしてもフォトグラファーと名乗るのに躊躇(ちゅうちょ)していました。

そんなとき「鈴木心写真館への道 撮影編」を受講していた鈴木くにえさんに「写うま」を紹介され、募集開始と同時にポチり!

蔵元さんのレポートより
鈴木心出張写真館をお手伝い中の蔵元さん(中央)と鈴木くにえさん(右)
  • 最近写真が行き詰まってきた

  • ワークショップやYouTubeなどで技術は学んだけどうまく使えない

  • みんなと同じような写真しか撮れなくてモヤモヤ

そんなお悩みにこたえる写うまは、仕事に活かすでも、もちろん趣味で写真を撮っている方にもおすすめです。

カメラをさわり始めた人でもできる基礎練習

第1回:眼のしくみから理解するカメラの使い方

課題 1「水平垂直、中心、ピントを統一したまま、距離の異なる3枚の写真でストーリをつくる」

水平垂直を保ちつつ、中心に見せたい被写体を置く。言葉にすると簡単に聞こえるけれど、最初は真っ直ぐにできないことでつまずき、シャッターを切る前に確認の連続でした。

まさに筋トレ! 水平垂直を保ちながら近・中・長距離で撮れるか、3枚で違いを出せるか。息切れしながらもメンバーについて行きます。

蔵元さんのレポートより

第2回:絞りとシャッタースピードを使いこなす

課題 2「水平垂直、中心、ピントを統一したまま、絞りまたはシャッタースピードの異なる2枚の写真でストーリをつくる」

絞りとシャッタースピードの課題に入ると写うま全員の個性が浮き出てきた気がしました。

被写体もさまざま、写真に「楽しい」が溢れてる! 悩みながらも課題を楽しんでる様子が伝わってきます。毎日みなさんの投稿が楽しみでした。

蔵元さんのレポートより

1日2〜3セットの課題写真を、指定のハッシュタグを付けて投稿します。家の中で、外で、撮る撮る撮る!!

常にカメラを持ち歩く生活を最初はハードに感じますが、写真のことを意識しているうちに普段の景色が面白く見えてくるから不思議。

いい写真集を見ることがうまくなっちゃう第一歩

第3回 写真を「読んで」みる

課題 3「写真集の写真が撮られた状況を8つのポイントで読み取る」

著名な作家の写真集を手に取り、ピント・距離・絞り・シャッタースピード・光源・レンズなど8項目を読み取っていきます。

先の筋トレがなければわからなかったことばかり! 今までは気づきもしなかった意味や力、想いそして構図の素晴らしさが1枚の写真に詰まっていることがわかります。

ここから、どういう視点で、どんな角度から何を伝えたくて写真が撮られたのか、作家の世界に入り込んでいくことに。

蔵元さんのレポートより

「写真集を見たことがないんですが、大丈夫ですか?」というお問い合わせがよくあります。

受講者は、写真集をご覧になったことのない方が9割。ですが、写真集の解説動画や閲覧できる機会をつくったり、ワークショップの修了生たちが解説してくれたりするのでご安心を。

写うまを終えると、みなさん見違えるほど写真に詳しくなっています。

オンラインがベースのワークショップですが、オフライン受講も可能です

写真集づくりで自分らしい写真が見える

第4回 模写で自分と向き合う

課題 4「読み取った写真を模写/写真家や作品について調べる」

作家の来歴を調べ、人物像や写真への姿勢を知り、撮影に落とし込んでいきます。私が選んだ写真集は牛腸茂雄さんの『SELF AND OTHERS』。

牛腸さんの写真は被写体である人物を中心にして撮っていて、一見シンプルな構図です。だけど知れば知るほど深みが増すものでした。簡単なようで簡単じゃない。

被写体との関係性、構図、写真集のページ構成、デザインに至るまでのこだわり。被写体の視線は作家に向かい、写真集を見る人を見つめています。

蔵元さんのレポートより

第5回 好きな写真家になりきって写真集をつくる

修了課題として始まった写真集制作はいつしか自分自身との対話になっていました。自分が牛腸さんのように撮れたかというと疑問が残ります。

第6回の発表の日、心さんに言われた言葉「相手に対して曝け出してないのに相手が曝け出すわけないでしょ」、ハッとする一言でした。そのとおりです、相手が私の鏡と言うならば自分がそのまま映しだされるのだから。次への課題はここにある。

蔵元さんのレポートより

写真がうまくなっちゃう一番の理由

ここまで諦めずに来れたのは同期のメンバーがいたから! 全員の写真に対する想いとひたむきな姿勢には、何度も頑張るぞ!と思わせてもらえました。

毎日ドキドキしながら私たちは写真を投稿します。写真を撮ったときの状況まで見抜かれ、本質をつく心さんのレビューには驚かされることばかり。

少しずつだけど着実に力になったと言えるこの3ヶ月。会社員時代には考えられないほどの膨大な学びは明日の私の活力であり、目標への一歩です。

こんな年齢になってこんな学びができて仲間ができたのはまさに奇跡。まだまだ続く写真道、悩みながらじっくり進みたいと思っています。

蔵元さんのレポートより

ほぼ毎日鈴木心があなたの写真をレビューして、すぐに改善できるからすぐにうまくなる。

そして、同期の仲間をお互いに写真を見せあって、レビューも聞きあって進むから、学習機会が何倍にも

レビューの動画はすべて鈴木心写真学校のインスタグラム(@foto_skool)でご覧いただけますので、ぜひご参考に。

写真で生きていこう、写真と生きていこう。

次回写うまへの申し込みを受け付け中です。ポートレートに専念したい方向けのクラスもございます。被写体を決めずにいろいろ試してみたい方は元祖クラスをどうぞ。

価格だけ見ると、お高いかもしれません。それでも、毎日レビューがもらえる写真のワークショップはここだけ。

最新機種やハイスペックなカメラを買うよりも、確実なお金と時間の使い方。カメラも取扱説明書も伝わる写真の撮り方は教えてくれませんから。

写うまのもとになっているのは、鈴木心の自著『写真がうまくなっちゃう7のこと』。写真がうまくなりたい人たちの「よくある質問」に答えるQ&A形式だから、30分〜1時間でさっと読めちゃう。自費出版ですが4,000部を売り切った決定版です。

気持ちも新たな春! 好きな写真を極めてみませんか?

(編集:山田友佳里)


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